僕が毎年この時期に手を伸ばすのが、ブーツというアイテムです。スニーカーだけだと物足りなくなってくる季節に、足元へ重さと表情を足してくれる存在で、これが一足あるだけでコーデの完成度がぐっと上がります。ただブーツと一言でいっても種類が多くて、プレーントゥ、チャッカ、デザート、サイドゴアと形も個性もバラバラ。どれを選べばいいか分からなくなる人も多いはず。ですので今回は、ブーツの種類の見分け方から、自分に合うタイプの選び方、パンツとの合わせ方まで一気にご紹介します!
毎年この時期に手が伸びる理由
秋が近づくと、毎年ブーツのことを考え始めます。理由は単純で、これ一足あると足元の情報量が一気に増えるからです。
スニーカーだけの夏場に比べて、秋冬は素材もシルエットも選択肢が広がる季節。そこにブーツを合わせると、パンツの表情まできれいに締まります。細身のパンツならブーツのボリュームで足元にメリハリが出ますし、太めのパンツでもブーツインすれば重心が整う。スニーカーにはない「作られた感じ」が出せるのが、この時期にブーツを選ぶ一番の理由です。
もうひとつの理由は、天気に強いこと。雨の多い時期でも、レザーのブーツなら多少の水濡れは気にせず歩けます。スニーカーだと一発でアウトな路面でも、ブーツなら普段通りに履けるのは地味に助かる〜。
ただ、いざ選ぼうとすると種類が多すぎて、どれが自分に合うのか分からなくなる人も多いはず。まずはブーツの型を見分けるところから始めましょう。
ブーツの型を見分ける
大きく分けると、ブーツは「足首の覆い方」と「つま先の形」で性格が決まります。
まずつま先。プレーントゥは装飾がなく、一番きれいめに振れる形です。モックトゥのようにU字の縫い目が入ると、途端にアメカジっぽさが強く出ます。
次に足首まわり。整理すると以下のようになります。
| 型 | 特徴 | 得意な合わせ方 |
|---|---|---|
| プレーントゥ | つま先に装飾がなくすっきり | きれいめからカジュアルまで万能 |
| チャッカブーツ | くるぶし丈で紐が2、3個 | スラックスとの相性が良い |
| デザートブーツ | 甲が薄くコンパクト | チノやデニムに軽く合わせやすい |
| サイドゴアブーツ | 紐がなくサイドのゴムで着脱 | きれいめに寄せたいときに便利 |
チャッカブーツは紐で締めるタイプで、くるぶしより少し上の丈が多く、きれいめのパンツとも相性がいいです。デザートブーツはチャッカに似ていますが、甲が薄くソールも軽いので、もっとラフな印象になります。サイドゴアブーツは紐がなく、サイドのゴムで伸縮する分、脱ぎ履きがラクで見た目もすっきり。スーツにも寄せられる万能選手です!
このほかにも、革が厚くて頑丈なワークブーツ、内側がボアで暖かいムートンブーツ、編み上げが長く続くレースアップブーツ、サイドに特徴的なつまみ革が付くペコスブーツと、秋冬の定番はまだまだあります。それぞれ選び方や合わせ方に深い話があるので、ここでは種類の全体像だけ押さえておいて、気になる型が見つかったら個別に掘り下げるのがおすすめです。
体型・好みで選ぶ、自分に合うタイプ
種類が分かったところで、次は自分にどれが合うかです。判断材料は主に三つ、着たい服のテイスト、脱ぎ履きの頻度、そして体型です。
きれいめに寄せたいなら、サイドゴアかチャッカが無難。スーツにもデニムにも合わせられるので一足で守備範囲が広いです。逆にカジュアル一辺倒でいくなら、デザートブーツかプレーントゥのワークテイストが合わせやすいです。
脱ぎ履きの頻度も地味に重要です。電車通勤で一日に何度も脱ぐ人は、紐なしのサイドゴアかデザートブーツが圧倒的にラク!逆に紐で足首をしっかり固定したい人はチャッカやワークブーツが向いています。
そして体型の話。ソールが厚いタイプは足元にボリュームが出る分、重心が下がって見えやすいです。僕みたいに身長がそこまでない人は、厚底のワークブーツばかり履いていると足が短く見えがち〜(笑)。気になる人はソールが薄いデザートブーツやチャッカを選ぶと、足首から下がすっきり見えます。逆に、あえて厚底でボリュームを出して、パンツをテーパードで細くまとめると今っぽい対比が作れるので、これはこれで面白い選び方です!
選び方の基本 ― 素材とサイズ感
型とタイプが決まったら、あとは素材とサイズです。
素材は大きく分けてレザーとスエード。レザーは雨や汚れに強く、艶があるのでどんな型でもきれいめに寄せられます。スエードは表面が起毛していて秋冬らしい質感が出ますが、水に弱いのでシーンを選びます。こればかりは好みなので、正解はどっちでもいい〜。迷ったらレザー、雰囲気を出したいならスエードという選び分けで十分です。
色はまず黒か茶を一足目に。黒はスラックスにもデニムにも合わせやすく失敗が少ないです。茶は明るいパンツとの相性がよく、カジュアルな抜け感が出ます。
サイズはブーツの型によって基準が変わります。紐で締めるチャッカやワークブーツは、多少大きめでも紐の締め加減で調整が効きます。逆にサイドゴアやデザートブーツは紐で調整できない分、ジャストサイズを選ぶのが鉄則です。かかとが浮かないか、指先に少し余裕があるかを必ず店頭で確かめてください。厚手の靴下を履く予定があるなら、試着もその靴下でするのが失敗しないコツです。
パンツ別の合わせ方
デニム
デニムはどの型のブーツにも合う一番の相棒です。細身のデニムならチャッカやサイドゴアで足首をすっきり見せ、太めのデニムならワークブーツでボリュームを合わせるとバランスが取れます。裾はブーツの履き口に軽く乗せるくらいがちょうどいいです。
チノパン・スラックス
きれいめのパンツにはサイドゴアかチャッカが合います。色は黒か濃いブラウンでまとめると、スラックスの端正な印象を崩しません。チノパンならデザートブーツを合わせて肩の力を抜いた雰囲気にするのもおすすめです!
スウェット・イージーパンツ
ラフなパンツにはボリュームのあるワークブーツやチャッカを合わせると、部屋着っぽさが消えます。裾を軽く絞って履き口に落とすだけで、足元がきれいにまとまります。
雨・雪の日はレザーとスエードで対応が変わる
秋冬は雨や雪に当たる日も増えるので、素材ごとの対応は知っておくと安心です。
レザーは表面が水を弾きやすく、多少濡れても乾いた布で拭き取ればほぼ問題ありません。オイルを含んだタイプならなおさら強いです。だから雨の予報が出ている日は、レザーのブーツを選んでおけばまず困りません!
一方でスエードは水シミが残りやすい素材です。雨の日に履いてしまうと、色ムラになって戻らないこともあります。スエードのブーツを持っている人は、雨や雪の予報が出ている日は避けて、レザーの一足と使い分けるのが一番現実的です。防水スプレーをあらかじめ吹いておくと多少はマシになりますが、完全には防げないので過信は禁物です。
雪の日はソールの溝も見てください。溝が浅いと滑りやすいので、凍結しそうな日は溝がしっかりしたタイプを選ぶと安心です。
ワークブーツ・ムートン・レースアップ・ペコスとの違い
ここまで見てきた型の話とは別に、素材や作りで名前が付いているブーツもあります。
ワークブーツは革が厚く頑丈で、もともと作業用に作られた靴。サイズ選びに一番シビアさが求められるタイプです。ムートンブーツは内側がボアになっていて防寒力が高く、真冬の防寒アイテムとして強い存在。レースアップブーツは編み上げの紐が長く続くタイプで、足首をがっちり固定できるのが持ち味。ペコスブーツはサイドについたつまみ革が目印で、脱ぎ履きのしやすさとワークテイストを両立しています。
どれもこの記事で紹介した型(プレーントゥ、チャッカ、デザート、サイドゴアなど)のどれかに当てはまりつつ、素材や機能で個性を足しているイメージです。まずは型の好みを決めてから、この中で気になるものがあれば深掘りしていくと選びやすいです。
気をつけたいこと
ブーツ選びでやりがちなのが、デザインだけで選んでサイズを妥協すること。見た目が気に入って窮屈なまま履き続けると靴擦れの原因になりますし、革は伸びても長さはほとんど変わりません。気になるなら、店頭で厚手の靴下を履いて試着するくらいの慎重さがあってもいいです。
もうひとつは、一種類だけで秋冬を乗り切ろうとすること。雨の日も雪の日もきれいめの日も同じ一足で通そうとすると、どこかで無理が出ます。気になるなら、レザーとスエード、または型の違う二足を持っておくと天気にも服にも振り回されません。でも一足で通したい人は、レザーのプレーントゥを選んでおけば守備範囲が一番広いので、それはそれでアリです〜。
最後に、裾の処理を適当にしてしまうこと。せっかく選んだブーツも、裾に隠れてしまうと形が伝わりません。ブーツインか、裾を軽くロールしてくるぶしを見せるだけで、印象がぐっと変わります!
一足あれば秋冬の足元は迷わなくなる
僕がブーツを毎年買い足すのは、この一足で秋冬の格好が決まりやすくなるからです。
型を知っておくと、店頭で見たときに「これは自分に合うタイプだ」と迷わず判断できるようになります。スニーカーだけで固めていたクローゼットに一足加えるだけで、コーデの幅がぐっと広がる〜。デザインで選ぶのも楽しいですが、まずは型と素材を押さえておくと、あとから選ぶ一足一足の精度が上がっていきます!
今シーズン秋冬のブーツをお探しでしたら、是非参考になさってみて下さい!

