ビルケンシュトックのサンダルは、夏の足元を一気に格上げしてくれる定番アイテムです。海外でも評価が高く、性別や年代を問わず履けるのが大きな魅力!ただアリゾナ系やボストン系、ギゼ系など系統がいくつもあって、どれが自分に合うのか迷う人も多いはず。ですので今回は、系統ごとの特徴から選び方、着こなし、コルクのお手入れまでまとめてご紹介します!
なぜ今ビルケンシュトックのサンダルなのか
ビルケンシュトックは1774年創業のドイツのブランドで、足の形に沿うフットベッド(土踏まずのカーブを再現したインソール)を発明したことで知られています。サンダルというジャンルの中では珍しく、整形外科的な視点から作られているのが最大の強みです。
普通の量販店のサンダルは平らなインソールがほとんどで、長時間歩くと足裏や膝に負担が溜まりやすいもの。ビルケンシュトックのサンダルはアーチを支える立体的な形になっているので、履いた瞬間から足への当たり方が違うのが分かります。これが「一度履くと他のサンダルに戻れない」と言われる理由です!
見た目もシンプルで、性別や年代を選ばないのが強いところ。20代が履いてもこなれて見えるし、40代・50代が履いても子供っぽくなりません。年齢を問わず長く付き合える数少ないサンダルだと言えます。普通のサンダルよりビルケンシュトックのサンダルをおすすめしたいのは、この履き心地と汎用性が理由です。
もともとは足の矯正や矯正靴の分野から始まったブランドなので、見た目のお洒落さだけでなく機能性の裏付けがしっかりしているのもポイント。長時間の立ち仕事や旅行先での散策にも安心して履けるのは、こういった成り立ちがあるからです。ファッションアイテムとして見ても機能アイテムとして見ても隙が少ない、というのがビルケンシュトックのサンダルの立ち位置だと言えます。
系統で見るビルケンシュトックの特徴
ビルケンシュトックのサンダルは大きく分けて三つの系統があります。まずはここを押さえておくと、店頭で迷う時間がぐっと減ります。
| 系統 | ベルトの形 | 特徴 | 向いているシーン |
|---|---|---|---|
| アリゾナ系 | 甲に2本のベルト | 微調整がしやすく足全体を安定して支える | 街履き全般、初めての一足 |
| ボストン系 | 甲を覆うサボ(クロッグ)タイプ | つま先まで包み込み脱ぎ履きが早い | 近所履き、室内と屋外を行き来する日 |
| ギゼ系 | 一本の太いベルトと鼻緒 | 素足感が強く抜け感が出やすい | ビーチ・プール、思い切り涼みたい日 |
アリゾナ系 ー 迷ったらまずここから
2本のベルトで甲を留めるアリゾナ系は、ビルケンシュトックの中でも最も定番の形です。ベルトが2箇所あることで足の幅や甲の高さに合わせて微調整できるのが強み。緩めれば楽な履き心地に、締めればしっかりホールドされた履き心地に変えられます。デニムからチノ、スラックスまで何にでも合わせやすく、一足目に選ぶならまずこの系統で間違いありません!
ボストン系 ー サンダルなのにきちんと見える
サボタイプのボストン系は、つま先までしっかり覆われているのが特徴です。ベルトは甲の上に1本だけで、スリッポン感覚でサッと脱ぎ履きできます。露出が少ないぶんサンダルの中では一番きちんと見える系統で、スラックスやセットアップとも相性がいいです。玄関でサッと脱いで、また履いてすぐ出られる手軽さもボストン系ならではの魅力です。
ギゼ系 ー 抜け感を優先したいときに
一本の太いベルトと鼻緒で足を固定するギゼ系は、三つの中で最も露出が多く、抜け感も強いタイプです。足の甲がほぼ見える分、涼しさは一番。ショートパンツと合わせて思い切り夏らしくまとめたい日や、ビーチ・プールサイドで使いたい日に向いています。ただし華奢な作りのぶん悪天候や長距離歩行にはあまり向かないので、街履きメインならアリゾナ系かボストン系のほうが使い勝手はいいです。
このほかにも、ベルトが1本だけのシンプルなスライドタイプや、トングタイプにストラップを足したモデルなど、細かいバリエーションはいくつも存在します。ただ基本はこの三系統の考え方を押さえておけば十分。ベルトの数と覆う面積で「安定感」「きちんと感」「抜け感」のどれを優先したいかを決めると、迷わず選べるようになります。
選び方のコツ ー サイズ感とフットベッドの馴染み方
ビルケンシュトックのサンダルは、スニーカーと同じ感覚でサイズを選ぶと失敗しやすいアイテムです。
多くのモデルはやや大きめに作られているため、普段のスニーカーサイズだと先端が余りがち。迷ったら普段より半サイズ小さめを試してみるのが無難です。ベルト付きのアリゾナ系やギゼ系なら、多少サイズが合わなくてもベルトの調整でカバーできるので、その点はまだ選びやすいほうです。
サイズ表記もヨーロッパ規格(EU表記)のブランドなので、普段見慣れている日本のサイズ表記とは数字がずれます。店頭で試着できるならそのまま試すのが一番確実ですが、通販で選ぶ場合は足長の実測値をセンチで測ってから、ブランドのサイズ表を必ず確認しておくと失敗しにくいです。
もうひとつ知っておきたいのが、フットベッドは最初硬いということ。コルクと天然素材で作られたフットベッドは、購入直後は硬さを感じやすく、履き始めの数日は違和感が出ることも珍しくありません。でもこれは不良品ではなく、自分の足の形に沿ってなじんでいく過程です。履き込むうちに土踏まずやかかとの部分がへこんで、次第に自分専用の一足に育っていきます。最初の硬さだけで判断せず、1〜2週間は履き続けてみてください!
慣らし履きの間は、薄手の靴下を一枚挟んで履くのもおすすめです。素足でいきなり履き込むよりも足あたりがやわらかくなり、フットベッドが足の形になじむスピードもゆるやかになるので、違和感を減らしながら育てていけます。
素材で選ぶ ー レザーとEVAの違い
アッパーの素材によっても印象と使い勝手が変わります。
天然レザーは使うほど色味が深くなり、経年変化を楽しめるのが魅力です。その分水に弱く、雨の日に濡らすとシミの原因になるので注意が必要。ビルコフロー(合成皮革)というビルケンシュトック独自の素材を使ったモデルもあり、見た目はレザーに近いのに手入れがしやすく、汗や湿気にも強いのが利点です。カジュアルにガンガン履きたい人にはこちらが向いています。
EVA素材で作られたモデルは、軽さと水への強さが最大の武器。丸洗いできるものが多く、海やプール、川遊びなど水回りのシーンで本領を発揮します。天気を気にせず履けるので、梅雨時の一足として持っておくのも賢い選び方です。
スエード素材のモデルも人気がありますが、こちらは水に濡れるとシミになりやすく、レザー以上に天気に気を使う素材です。見た目の上品さは魅力ですが、雨の予報が出ている日は避けて、晴れた日の街履き用と割り切って使うのが長持ちのコツになります。
レザー系は雨に弱いので、天気が怪しい日は無理して履かず、EVA系やビルコフロー系に切り替える。この使い分けができると、ビルケンシュトックのサンダルを一年を通してストレスなく履けます!おしゃれを優先したい日はレザー、天気や汗を気にせずガンガン使いたい日はEVA。この二枚看板を持っておくと、夏の足元のローテーションがぐっと組みやすくなります。
着こなし・パンツ別の合わせ方
ビルケンシュトックのサンダルは、パンツを選ばないのも大きな強みです。基本のコーデは白と黒のモノトーンでまとめておいて、サンダルの色を差し色にひとつ効かせる。これだけで十分お洒落に見えるので、雑誌みたいにガチガチに全身を組む必要はありません。ここでは特に合わせやすいパターンを紹介します。
デニム
一番定番なのがデニムとの組み合わせです。色落ちしたデニムでもワンウォッシュのきれいなデニムでも、サンダルのラフさと馴染みます。裾はワンロールしてくるぶしを見せると、サンダルの存在感がちゃんと足元に効いてきます。ダメージデニムに合わせればUSEDライクな雰囲気が一気に強まります!
ショートパンツ
夏らしくまとめたいならショートパンツが一番。脚を出す分、サンダルの色や系統がそのまま目立つので、迷ったら黒か白、キャメル系のベーシックカラーから選ぶと外しません。花柄やヒョウ柄などクセのあるショートパンツにも、サンダルがシンプルな分、意外と合わせやすいです。
スラックス・サルエルパンツ
キレイ目のスラックスやサルエルパンツに、あえてビルケンシュトックのサンダルを合わせるのも今っぽい着こなしです。特にボストン系はつま先が隠れているので、きれいめパンツとも喧嘩しません。足元の力を抜きたいけど、だらしなくはしたくない。そんな日にちょうどいいバランスを作ってくれます。
スウェット・イージーパンツ
部屋着に見えがちなスウェットやイージーパンツも、サンダルを合わせると外に着ていける格好に一段階格上げされます。裾を軽くまとめてくるぶしを見せるだけで、ラフさの中にきちんと感が出てきます。
体型別の見え方
サンダルは足元の面積が大きく出るアイテムなので、体型によって見え方が変わってきます。
がっしりした体格の人は、ボリュームのあるボストン系やソールが厚めのモデルを選ぶと足元とのバランスが取りやすいです。逆に細身の人は、アリゾナ系やギゼ系のようにベルトが細く軽快に見える系統を選ぶと、足元だけ重く見えるのを防げます。
身長が低めの人は、ソールが薄いモデルのほうが重心が上がって見えやすい傾向があります。僕みたいに背が低いと、ボリュームのあるソールは足元の存在感が強くなりすぎることもあるので、細身のパンツと合わせるときはソールの厚みを少し意識しています(笑)。とはいえ、あえて厚底のボストン系を選んで存在感を出す、というハズしの使い方も面白いので、正解はひとつではありません。
脚が細めの人は、ベルトの主張が強いアリゾナ系だと足首まわりがすっきり見えやすく、逆に脚のラインにボリュームがある人は、ボストン系のようにつま先までしっかり覆うタイプのほうが全体のシルエットがまとまりやすいです。自分の脚のどこを見せたいか、どこを覆いたいかで系統を選ぶという発想を持っておくと、体型に関係なく足元をきれいに見せられます。
アウトドア・ストリートとのミックス
ここからはDOMEBRAらしい合わせ方の話です。ビルケンシュトックのサンダルは、実はアウトドアやストリートのアイテムとの相性もかなり良いです。
例えばカーゴパンツやナイロン素材のショートパンツと合わせると、機能的な雰囲気とサンダルのラフさがちょうどよく混ざります。ノースフェイスやパタゴニアのような速乾素材のTシャツを合わせれば、汗をかいても気にならないタウンユースの一軍コーデが完成。キャンプ場でそのまま履いていっても違和感がないくらい、実用性の高い組み合わせになります!
最近人気の「サンダル×厚手ソックス」のスタイルもぜひ試してほしい合わせ方です。アリゾナ系やボストン系に、あえてボリュームのあるリブソックスを合わせると、アウトドアミックスらしいこなれた雰囲気に。デニムやカーゴパンツの裾から覗くソックスが、コーデのアクセントになってくれます。きれいめカジュアルに偏りがちな他のブログとは違う、DOMEBRA的なサンダルの遊び方です!
スポーツブランドのショーツやテックウェア系のパンツと組み合わせるのもおすすめ。アディダスやニューバランスのハーフパンツにビルケンシュトックのサンダルを合わせると、スポーツミックスとカジュアルのちょうど中間くらいの、力の抜けた雰囲気に仕上がります。休日のタウンユースはもちろん、キャンプや車中泊など、動きやすさと見た目を両立したいシーンでも活躍してくれる組み合わせです。
コルクのお手入れ・長く使うコツ
フットベッドに使われているコルクは、正しく手入れすれば何年も付き合える丈夫な素材です。逆に扱いを間違えると、割れやカビの原因になるので気をつけたいところ。
- 水に濡れたらすぐに拭き取り、直射日光を避けて自然乾燥させる
- 定期的に柔らかいブラシでコルクの表面についたホコリや汚れを払う
- 乾燥が気になる時期は、コルク用のオイルやクリームで保湿する
- レザーモデルはレザー専用のクリームで、月に1回程度ケアする
- 保管するときは風通しの良い場所を選び、湿気がこもる下駄箱の奥は避ける
特に注意したいのが直射日光と急激な乾燥です。天日干しで一気に乾かそうとすると、コルクが縮んでひび割れる原因になります。濡れたときは風通しの良い日陰でゆっくり乾かすのが鉄則。素足で履く機会が多い人は、抗菌スプレーを使ってニオイ対策をしておくと、長く気持ちよく履き続けられます。手をかけた分だけ長持ちするので、マメに面倒を見てあげてください!
長年履いてフットベッドがすり減ってきた場合は、修理に出してソールを張り替えるという手もあります。買い替えるより費用を抑えられるうえ、自分の足に馴染んだフットベッドの形をある程度維持したまま使い続けられるので、お気に入りの一足を長く育てたい人にはこちらの選択肢も覚えておいて損はありません。
気をつけたいこと
まず、サイズを普段のスニーカーと同じ感覚で選んでしまうと、大きすぎることも〜。ビルケンシュトックのサンダルは全体的にゆったりめの作りが多いので、気になるなら半サイズ下を試すのが無難です。ただ、ゆったりめのサイズ感を活かして厚手の靴下と合わせる、という履き方も今っぽくて面白いので、狙ってやるならそれもアリです。
もうひとつ、フットベッドの硬さに慣れず途中で履くのをやめてしまうことも〜。最初の数日は違和感があっても、履き込むほど自分の足の形になじんでいくので、そこで手放すのはもったいないです。気になるなら薄手の靴下を挟んで慣らし履きから始めるといいです。
最後に、レザーモデルを雨の日に履いてシミを作ってしまうこと。天気が怪しい日は無理して履かず、EVA系のモデルに替えるだけで防げます。せっかくのお気に入りを長く履くためにも、天気と相談する習慣をつけておきたいところです。
僕はこう思う
僕がビルケンシュトックのサンダルを気に入っているのは、履くほどに自分の足に馴染んでいく、その育てる感覚に尽きます。
量販店のサンダルとは違って、フットベッドが自分の形に変わっていくので、履くほど愛着が増していく一足になります。アリゾナ系、ボストン系、ギゼ系、それぞれ性格が違うので、シーンによって使い分けるのもかなり楽しいです。マジで一足あるだけで夏の足元の選択肢が広がります!今シーズンビルケンシュトックのサンダルをお探しでしたら、是非参考になさってみて下さい!

