レースアップブーツは秋冬の足元を一気に引き締める定番アイテムです。紐を編み上げるだけで足首がしっかり固定されて、サイドゴアやスリッポンにはない安定感が出ます。ただ、紐の結び方や穴の数でここまで印象が変わる靴も珍しくて、いざ選ぶとなると意外と迷うところ。ですので今回は、編み上げならではの結び方のバリエーションから選び方、パンツ別の合わせ方、雨・雪の日の対処までまとめてご紹介します!
なぜレースアップブーツなのか
レースアップブーツの一番の個性は、紐を自分で締めて仕上げるところにあります。
サイドゴアやスリッポンタイプはワンアクションで履けるぶん、足首まわりのフィット感は靴自体の作りに任せるしかありません。レースアップは違って、その日の足の状態や靴下の厚みに合わせて締め加減を自分で決められます。緩めに結べば楽な履き心地、きつめに結べば足首をがっちり固定できて、一足で二通りの表情を持てるのが強みです!
見た目の面でも、紐がクロスして並ぶラインは足元に視線を集めます。甲から履き口にかけて斜めのラインが入るだけで、のっぺりしがちなブーツの表面に表情が生まれる。シンプルなデニムスタイルほど、この編み目のディテールが効いてきます。他のブーツにはない、編み上げだからこその足元の情報量です!
選び方のコツ(形・素材・履き口の高さ)
レースアップブーツを選ぶときに見るポイントは、トゥの形、素材、履き口の高さの三つです。
| 項目 | 種類 | 印象 |
|---|---|---|
| トゥ | プレーントゥ | 装飾がなくきれいめ。汎用性が高い |
| トゥ | キャップトゥ | つま先に切り替えが入り、ドレス寄りの端正さ |
| 素材 | スムースレザー | 光を返して端正な見え方。手入れもしやすい |
| 素材 | スエード・ヌバック | 光を吸って落ち着いた表情。雨には弱い |
| 履き口 | アンクル丈 | パンツを選ばず合わせやすい |
| 履き口 | ミドル丈以上 | 存在感が強く、ブーツインで映える |
迷ったらプレーントゥのスムースレザーが無難です!飾りがない分、デニムにもスラックスにも合わせやすくて長く使えます。個性を出したいなら、キャップトゥやスエードで一段グレードを上げるのも面白い選び方です。
紐の結び方で変わる印象
同じブーツでも、紐の結び方を変えるだけで顔つきがまったく変わります。ここは編み上げブーツにしかない楽しみ方です。
一番オーソドックスなのは、穴に対して斜めに交差させていくクリスクロス。見慣れた結び方なので誠実な印象になりますし、どんなブーツにも合います。まずはここから覚えておけば失敗しません!
穴と穴の間をまっすぐ横に渡していくパラレルレーシングは、紐が平行に並ぶので几帳面でクラシックな雰囲気になります。ドレス寄りのキャップトゥブーツと合わせると、かっちりした空気がさらに強調されます。
あえて交差を大きく粗くとって、履き口側の紐をゆるく余らせる結び方は、ミリタリーやワーク寄りのラフな抜け感が出ます。カジュアルなコーデに寄せたいときはこちらが向いています。
紐の色を変えるだけでも印象は変わります。黒いブーツに焦げ茶や生成りの紐を通すと、そこだけ差し色になって表情が締まる。ドメブラの基本は白黒ベースに色を一箇所効かせることなので、紐はその一箇所にちょうどいい面積です!
穴の数で見え方が変わる
レースアップブーツは穴の数によっても系統が分かれます。買う前にここを意識しておくと、欲しかった印象と実物のズレが減ります。
4〜5ホールくらいの少なめタイプは、ローカットに近い軽さが出ます。カジュアルに寄せやすく、脱ぎ履きの手間も少ないので、レースアップブーツが初めての人にも馴染みやすい穴数です!
6〜8ホールになると履き口が上がってミドル丈になり、足首をしっかり覆う分ホールド感が増します。見た目もぐっと端正になり、キレイめのパンツと合わせても釣り合いが取れる表情です。
8ホールを超えるハイカットやコンバット系は、存在感がかなり強くなります。ミリタリーやワークの空気が濃く出るので、上のコーデもそれなりに主張のあるものでバランスを取るのがおすすめです。
足首のホールド感は編み上げ最大の武器
編み上げブーツを選ぶ一番の理由は、実はここにあります。
紐で締める靴は、足首を面で固定できます。サイドゴアのように伸縮素材に頼るのではなく、紐の締め具合で自分の足に合わせて調整できるので、歩いたときに足首がぐらつきにくいんです!細身のパンツをブーツインしたときも、足首まわりの形がそのままシルエットに出るので、だらしなく見えません。
坂道や砂利道など足場が不安定な場所でも、紐でしっかり締めておけば靴の中で足が泳ぎにくくなります。見た目だけでなく歩行の安定にも直結するのが、編み上げ構造の実用的な強みです。サイドゴアやスリッポンは楽に履ける代わりに、この締め心地の自由度では紐に一歩譲ります。
パンツ別の合わせ方
デニム
一番外さない組み合わせです。濃紺のデニムに黒のブーツで引き締めるのが定番で、色落ちしたデニムなら茶系のブーツで馴染ませると今っぽく寄ります。裾はブーツインするか、履き口に軽く乗せるくらいの丈にすると、編み目のディテールが隠れずに見えます。
スラックス
きれいめのパンツにレースアップブーツを合わせるのは、崩し方としてかなり効きます。上をきれいにまとめて足元だけ編み上げの表情を効かせると、程よい落差が出る。この場合はパラレルレーシングでかっちり結んでおくと、スラックスの端正さと喧嘩しません。
カーゴパンツ
カーキやオリーブのカーゴパンツと合わせると、ミリタリーの空気がまとまります。裾に生地の余りが出やすいので、ブーツインにするか一回ロールアップして足首を作ると、せっかくの編み上げが裾に隠れずに済みます。
スウェットパンツ・イージーパンツ
ラフなパンツにレースアップブーツを持ってくると、部屋着っぽさが消えて出かける格好になります!裾が絞られているタイプなら、そのまま履き口に落とすときれいに収まる。基本はいつもの格好に一足足すだけで十分様になるので、気合いを入れすぎないのがコツです。
脱ぎ履きの工夫
編み上げブーツの唯一の弱点は、脱ぎ履きに手間がかかることです。ここはちょっとした工夫で軽くできます。
一番簡単なのは、全部をきっちり結び直さないこと。上から二段か三段だけ緩めておけば、足を抜き差しできる隙間ができるので、毎回全部ほどく必要がありません。朝の忙しい時間はこれだけでかなり楽になります。
上の方の穴にだけスピードフックが付いているモデルなら、紐を通さずに引っかけるだけで済むので、もっと早く脱ぎ履きできます。買うときにこの仕様があるかどうかを見ておくと、日常使いのストレスがかなり減ります!
サイドにジップが付いている編み上げブーツも便利です。普段はジップだけで開閉して、紐は見た目のディテールとして残しておく。飲み会や来客先で急いで靴を脱ぐ場面でも、慌てずに済みます。
伸縮性のある紐に替えるという手もあります。見た目はレースアップのままで、実際はスリッポンに近い感覚で履けるので、脱ぎ履きの頻度が多い人には地味に効く工夫です〜。
雨・雪の日の対処(レザーの種類で差が出る)
レースアップブーツは編み上げという構造上、履き口や舌革のあたりに隙間ができやすい靴です。ここは他のブーツと違う、レースアップならではの弱点でもあります。
オイルドレザーのように油分をしっかり含んだ革は水を弾くので、多少の雨なら気にせず履けます。逆にスエードやヌバックのような起毛した革は水シミが残りやすく、雨っぽい日は避ける方が無難です。同じレースアップブーツでも革の種類が違えば別物なので、二足あるなら天気で分けると気が楽になります。
紐を通す穴の部分は特に水が染み込みやすいポイントです。強い雨の日は、防水スプレーを紐周りまでしっかりかけておくだけで浸水がかなり抑えられます!舌革がベロっと開くタイプより、履き口までしっかり編み上げるタイプの方が、水の入り口が少なくて済むのも編み上げ靴らしい話です。
雪の日はソールも見ておいてください。溝が浅くなったソールやレザーソールだと滑りやすいので、雪が積もりそうな日は避けるか、滑り止めのある靴に替えるのが安全です。
濡れたら急いでヒーターの前で乾かすのは避けてください。革が縮んで硬くなり、ひび割れの原因になります。新聞紙を詰めて風通しのいい場所に置いておくだけで、翌日にはだいぶ戻っています。
気をつけたいこと
まず、ボリュームのあるレースアップブーツは、足元が重く見えがちなことも〜。ソール厚めのモデルだと安定感は出ますが、細身のパンツと合わせると足首から下だけ主張が強くなります。気になるならソールが薄めのタイプを選ぶと軽く見えます。ただ、僕みたいに身長が低いと、逆にソールで底上げしたほうが重心が上がって見える面もあるので、そこは体格との相談です(笑)。
もうひとつ、紐を毎回きっちり締めすぎることも〜。足首を守りたい気持ちは分かりますが、締めすぎると血流が悪くなって長時間歩くと疲れやすくなります。少し余裕を持たせて結んで、気になったら結び直すくらいがちょうどいいです。
最後に、購入時の見た目だけで穴数を決めてしまうことです。ハイカットの存在感に惹かれて買ったものの、普段のコーデがシンプル寄りだと持て余すことがあります。迷ったら6ホール前後のミドル丈から入ると、後悔しにくい選び方になります。
個人的に思うこと
レースアップブーツを気に入っている一番の理由は、紐一本でその日の気分を変えられることです。
きっちり結べば端正な足元になるし、少し緩めればラフな抜け感が出る。同じ一足なのに、結び方次第で二つも三つも表情を持てるのは、他の靴にはない面白さだと思います。サイドゴアやスリッポンの手軽さも好きですが、朝に紐を結ぶひと手間があるからこそ、その日のコーデにちゃんと向き合っている感じがして僕は好きです。
編み上げの結び方や穴数の選び方に迷っているなら、是非参考にしてみてください!

