夏の間はメッシュ地の軽いスニーカーで済ませていた人ほど、秋冬にニューバランスへ戻ってくると「あ、こんなに顔が変わるんだ」と驚くはずです。同じシルエットでも、素材がスエードや起毛のヌバックに変わるだけで、光の反射が落ち着いて全体の印象がグッと大人っぽくなります。ニューバランスは春夏と秋冬でここまで表情が違うブランドも珍しく、季節ごとの選び方を知っておくと足元のマンネリを防げます。しかも型番が多いぶん「結局どれを選べばいいのか分からない」と迷いがちなのがニューバランスの悩みどころ。ですので今回は、秋冬に映えるニューバランスの選び方を、系統別の特徴からコーデ、体型による見え方、お手入れまでまとめてご紹介します!
なぜ秋冬はニューバランスが渋くなるのか
夏物が「軽さ」で選ぶ靴だとすれば、秋冬物は「質感」で選ぶ靴です。ここが一番の違いです。
グレーやネイビー、バーガンディ、オリーブといった秋冬らしい色は、艶のあるメッシュやエナメルよりもスエードのほうが圧倒的に映えます。マット寄りの質感は光を吸うので、色が沈んで見えるぶん、コートやニットといった秋冬の重めのアウターとも喧嘩しません。しかもニューバランスはボリューム感のあるシルエットが多いので、厚手のパンツやコートの丈感とも自然に釣り合います。軽いスニーカーだと足元だけ物足りなく見えてしまう季節に、ちょうどいい存在感を出してくれるんです。
夏場のニューバランスがメッシュで軽さと通気性を稼ぐ靴だとしたら、秋冬のニューバランスは素材で季節感を稼ぐ靴。同じ型番でも素材違いで1足ずつ持っておくと、季節の変わり目に「何を履くか」で迷う時間がぐっと減ります。個人的にはこの衣替え感覚がニューバランスの一番の魅力だったりします。
秋冬に選ぶならスエード・厚手素材が正解な理由
選び方の軸はシンプルで、「素材」「色」「サイズ感」の3つを押さえれば失敗しません。
素材はスエードやヌバックが秋冬の主役です。起毛素材は光を吸って色に深みが出るので、同じグレーでもメッシュより高見えします。防水スプレーを使えば普段使いでも十分戦えるので、天気を気にしすぎる必要はありません。ただし土砂降りの日はさすがに厳しいので、そういう日だけレザーやゴアテックスモデルに切り替えるくらいの気持ちでいるのが無難です。
色はグレー、ネイビー、バーガンディ、ブラウン、オリーブあたりが秋冬らしくて使いやすい定番です。迷ったらグレー系から入るのがおすすめ!手持ちのパンツを選ばず、白黒ベースのコーデにそのまま馴染みます。慣れてきたらバーガンディやオリーブで差し色を1つ足すと、コーデ全体がぐっと今っぽくなります。
サイズはスエードモデルだとタンやカラーが厚めに作られていることが多く、いつもの感覚で選ぶと窮屈に感じることがあります。試着できるなら実際に履いて、甲周りに少し余裕があるか確認するのが安全です。通販で選ぶ場合は、レビューで「厚手の靴下だと少しきつい」といった声がないかだけチェックしておくと失敗しにくいです。
秋冬は靴下まで含めてコーデを考えると、足元の完成度がもう1段上がります。リブ編みの厚手ソックスをくるぶし丈のパンツから少しだけ覗かせると、素材の異なる重なりが生まれて秋冬らしい雰囲気に。逆にスニーカーソックスで素肌に近い見せ方にすれば、ボリュームのあるモデルでもすっきり軽やかに履きこなせます。靴だけで完結させず、靴下までセットで考えるのがDOMEBRA流です。
そこまで難しく考えなくても〜、素材・色・サイズの3つを押さえるだけで秋冬のニューバランスはちゃんと様になります。あとは自分の生活スタイルに近い系統を選ぶだけです。
系統で見る秋冬顔のニューバランス
ニューバランスは型番が多くて迷いやすいブランドですが、秋冬向けに絞ると大きく3つの系統に分けて考えると分かりやすいです。全部を覚える必要はなく、自分がよく着るコーデに合わせてどれか1つを軸にすれば十分です!
| 系統 | 特徴 | 向いているコーデ |
|---|---|---|
| 990番台系(クラシック) | USA・UK製が中心。スエードとメッシュの切り替えしが上品で、作りがしっかりしている | ウールスラックス、テーラードのジャケパンスタイル |
| 574系(定番) | 価格が手頃で色展開が豊富。丸みのあるフォルムでカジュアルに強い | デニム、チノパン、普段使い全般 |
| ゴアテックス系(防水機能) | 防水透湿素材を使い、雨や雪の日でも履ける機能派 | アウトドアミックス、通勤・通学の実用コーデ |
990番台系は価格が2万円台〜3万円台とやや高めですが、その分作りの良さと質感が段違いです。アメリカやイギリスの工場で作られているモデルが多く、スエードとメッシュの切り替えしの丁寧さは他の系統とは一線を画します。ジャケットやスラックスと合わせても浮かないので、きれいめに寄せたい日の1足として持っておくと重宝します。
574系はとにかく汎用性が高く、ニューバランス初心者が最初の1足に選ぶならここが鉄板。デニムともチノパンとも相性が良く、価格も手頃なので、色違いで何足か揃えても懐が痛くないのが嬉しいところです。丸みのあるフォルムは足元を柔らかく見せてくれるので、かっちりしすぎたコーデの抜け感づくりにも使えます。
ゴアテックス系は雨や雪の多い時期に活躍する機能モデルで、見た目はクラシックなシルエットのまま防水性能をプラスできるので、天気を気にせず履ける安心感があります。スエードの質感を活かしつつ底面や内部だけ防水加工したハイブリッドなモデルもあり、見た目を変えずに実用性だけ底上げしたい人にはこの系統がおすすめです。
春夏に人気のメッシュ主体の軽量モデルとは対照的に、この3系統はどれも重さやボリュームを味方につけているのが共通点です。軽さで選ぶ季節と、質感と機能で選ぶ季節。両方を知っておくと、1年を通してニューバランスを使い分けられるようになります。
パンツ別・秋冬の合わせ方
系統が決まったら、次はパンツとの組み合わせです。ボトムスによって足元の見え方が変わるので、いくつか押さえておくと合わせやすくなります。基本の考え方は、パンツのシルエットが太ければボリュームのあるモデル、細ければ控えめなモデルという単純な足し引きだけ。ここさえ外さなければ、あとは色の組み合わせを楽しむだけで十分です。
デニム・ワイドパンツ
濃色デニムと合わせるなら、ロールアップして足首を少し見せると、スエードの質感がちゃんと目に入ってバランスが良くなります。裾がスニーカーに被ってしまうと、せっかくの素材感が隠れてもったいないので気をつけたいところ。最近人気のワイドパンツと合わせるなら、ボリュームのあるシルエットのモデルを選ぶのがコツです。細身のスニーカーだとパンツの裾に負けてしまうので、ソールに厚みのあるモデルのほうがバランスが取りやすいです。
スラックス・チノパン
ウールのスラックスと合わせる場合は、990番台系のようなドレス寄りのモデルを選ぶと、ジャケパンスタイルにもすっと馴染みます。センタープレスの効いたパンツとの相性も抜群です。チノパンとは574系のようなカジュアルなモデルが好相性。ベージュやオリーブのチノに、グレーやネイビーのスエードモデルを合わせると、秋らしい色の重なりが楽しめます。
スウェット・ジョガーパンツ
休日はスウェットやジョガーパンツに合わせて、力の抜けた大人の休日スタイルにするのもおすすめです。グレーのスウェットにグレーのスエードモデルを合わせるワントーンコーデは、それだけでこなれた雰囲気が出てマジで楽。裾を軽く絞れるジョガーパンツなら、ボリュームのあるモデルとの相性も良く、スポーツミックスな着こなしが自然に決まります。
アウトドア・ストリートとミックスする合わせ方
ここからがDOMEBRA的な楽しみ方です。ニューバランスはスポーツブランドなので、きれいめだけで終わらせるのはもったいない!フリースやマウンテンパーカーといったアウトドアブランドのアウターと組み合わせると、秋冬らしい機能美のあるコーデが完成します。
例えばノースフェイスやパタゴニアのフリースジャケットに、カーゴパンツとゴアテックス系のニューバランスを合わせれば、雨の日でも動きやすい実用コーデの出来上がりです。ビーニーやニットキャップを合わせてストリート感を足すのもおすすめ!逆に990番台系のようなクラシックなモデルを、あえてテックウェア寄りのアウターと合わせると、きれいめとアウトドアのミックス感が出て今っぽく決まります。速乾素材のインナーや防水パンツと組み合わせれば、見た目だけでなく機能面でも秋冬を快適に乗り切れるのが嬉しいところです。
ダウンベストにワイドパンツ、そこにボリュームのある990番台系を合わせると、アウトドアの機能感とストリートのゆるさが両方乗ったコーデになります。ここに厚手のリブソックスを覗かせれば、足元だけでも重ね着っぽい奥行きが出せて必見の組み合わせに。きれいめカジュアルに寄りがちな他のブログではあまり見ない合わせ方なので、ぜひ試してほしいところです。
体型別の見え方
同じモデルでも、体型によって見え方は結構変わってきます。特にソールの厚みと甲まわりのボリュームは、履く人の骨格によって印象がガラッと変わるポイントなので、選ぶ前に一度チェックしておくと失敗が減ります。
| 体型 | 見え方の傾向 |
|---|---|
| 高身長・細身 | ボリュームのあるモデルでも重心が下がりにくく、太めのシルエットも余裕でこなせる |
| がっしり体型 | 厚底すぎるモデルは重く見えやすいので、574系くらいの控えめなソールが使いやすい |
| 低身長 | ソールが厚いモデルは重心が下がって見えやすい。裾を少し短めにして抜け感を作ると軽く見える |
| 細身・華奢 | 990番台系のようなボリュームのあるモデルを選ぶと、足元に安定感が出てバランスが取りやすい |
僕みたいなチビだと、ソールの厚いモデルを何も考えずに履くと重心がガクッと下がって見えます(笑)。そういうときはパンツの裾を少し短めに合わせて、くるぶしを見せるだけで抜け感が出てだいぶ印象が変わるので、気になる人は試してみてください!
逆に高身長の人は、あまり気にせずボリュームのあるモデルを選んで大丈夫。むしろ厚みのあるソールのほうが全体のプロポーションが締まって見えることも多いので、遠慮せずお気に入りの系統を選んでほしいところです。
体格ががっしりしている人は、色選びでも印象を調整できます。黒やダークグレーのようなスエードを選ぶと足元が引き締まって見えやすく、逆にグレーやベージュ系のライトトーンだとボリュームが強調されやすいので、気になる場合は濃色から試すのがおすすめです。細身の人はライトトーンを選んでもうるさく見えにくいので、明るめのスエードにも挑戦しやすい体型だと言えます。
スエードモデルの手入れ・長く使うコツ
スエードは雨や雪に弱い素材なので、秋冬に履くなら手入れの習慣を1つ持っておくと長持ちします。
お手入れの流れはそこまで難しくありません。
- 履いたあとは専用のブラシでホコリと軽い汚れを払う
- 汚れが目立ってきたらスエード専用のイレーザーで表面をこすり、毛並みを起こす
- 雨や雪の予報が出ている日は、履く前に防水スプレーをひと吹きしておく
- 濡れてしまったらタオルで水分を軽く押さえて、風通しの良い場所で自然乾燥させる
このくらいの頻度で十分で、これだけでかなり安心感が違います!ドライヤーの熱を直接当てると縮んだり型崩れの原因になるので避けたほうが無難です。保管するときはシューキーパーを入れておくと、シワが寄りにくくフォルムも長持ちします。
土砂降りが予想される日は、無理にスエードで挑まずゴアテックス系やレザーモデルに履き替えるのも1つの手。1足で全天候をカバーしようとせず、天気に応じて履き分けると、結果的にスエードモデルを長くきれいな状態で使えます。
気をつけたいこと
せっかく良い1足を選んでも、合わせ方でつまずいてしまうと台無しです。ここでは特にやりがちな失敗を2つ挙げておきます。
秋冬モデルでやりがちな失敗が、色を渋くまとめすぎて全体が地味になってしまうことです。グレーやネイビーでまとめるのは正解ですが、差し色を一切入れないと沈んだ印象になりがち。気になるなら、靴下やキャップなど小物で1箇所だけ色を効かせると、コーデ全体が締まって見えます!
もうひとつは、ボリュームのあるモデルを細身のパンツに合わせてしまうことです。スキニーのような細いシルエットだと、靴だけが浮いて見えやすいので、少し太めのテーパードやワイドなパンツのほうがバランスが取りやすいです。とはいえ、あえて細身パンツにボリュームのある靴を合わせる「わざとアンバランス」なスタイルも今っぽさが出て面白いので、好みで挑戦してみるのもアリです!
あとは、スエードの毛並みが寝てしまって「なんだか安っぽく見える」と感じること。新品のうちは気にならなくても、履き込むうちに擦れて出てくる悩みです。「まあそのうち直るだろう〜」と放置しがちですが、月に1回ブラッシングする習慣をつけるだけでかなり防げるので、気になる人は試してみてください。
個人的に思うこと
秋冬のニューバランスは、派手さで勝負するアイテムではありません。でも、スエードの質感とちょっとくすんだ色使いが、この季節の空気にすっとハマる感じがマジで好きです。夏場の軽い一足とは違う、どっしり構えた足元の余裕みたいなものを持たせてくれる存在だったりします。
系統ごとの違いを知っておくと選びやすくなりますし、アウトドアブランドとのミックスまで視野に入れれば、コーデの幅は思っている以上に広がります!お手入れさえサボらなければ何年でも付き合える相棒になってくれるので、1足買うならぜひ長く履くつもりで選んでみてください。今シーズン渋いニューバランスをお探しでしたら、是非参考になさってみて下さい!

