カーディガンの選び方!メンズが肩・着丈・ゲージで失敗しないコツ

カーディガンって、なんとなく無難なアイテムだと思われがちです。でも実際に着てみると、同じような形なのに妙に決まる1枚と、どうにも野暮ったく見える1枚があります。この差を作っているのは、デザインではなく肩の位置と着丈、そして編み目の細かさです。この記事では、カーディガン選びで見るべきポイントを順に整理して、失敗しにくい基準を作っていきます。

目次

カーディガンは肩の位置でほぼ決まる

カーディガン選びで最初に見るべきは肩です。ここが合っているかどうかで、同じ商品でも印象がまったく変わります。

肩の縫い目が、自分の肩の先端と合っている状態が基本です。縫い目が腕のほうに落ちていると、生地が余って全体がだらんと見えます。カーディガンは前を開けて着ることが多いぶん、肩まわりのラインがそのまま見えるので、ここのズレは目立ちます。

やっかいなのは、肩が落ちていても着られてしまうことです。着丈も袖丈も足りているから違和感に気づきにくい。でも鏡で横から見ると、肩から袖にかけての線がぼやけています。試着するときは、正面だけでなく横からも肩の位置を確認してみてください。

意図的に肩を落としたドロップショルダーのデザインもありますが、これは最初からそういう設計になっているものです。普通のカーディガンで肩が落ちているのは、単純にサイズが合っていない状態だと考えて構いません。

ゲージで印象が変わる

もうひとつ効いてくるのがゲージです。ゲージとは編み目の細かさのことで、数字が大きいほど編み目が細かく、小さいほど粗くなります。

編み目の細かいハイゲージは、表面がなめらかで上品に見えます。生地に厚みが出にくいので、ジャケットの下に着ても着膨れしません。きれいめに寄せたいときや、オンオフ兼用で使いたいときはこちらが向いています。

編み目の粗いローゲージは、ざっくりした風合いでカジュアル度が高くなります。厚みがあるぶん暖かく、それ自体がアウター代わりになります。ただし体のラインを拾わないので、太って見えやすい面もあります。

その中間にあたるミドルゲージが、一番汎用性が高い選択肢です。カジュアルにもきれいめにも振れるので、1枚目に買うならここから入るのが無難だと思います。

ゲージは着られる時期にも関わってきます。ハイゲージなら春先から秋口まで長く使えますし、ローゲージは真冬に近い時期が本番になります。1枚で長く着回したいならハイゲージ寄り、冬の主戦力が欲しいならローゲージ、という選び分けもできます。

商品ページにゲージの数字が明記されていないことも多いので、その場合は写真の編み目を見て判断します。目が詰まって表面が平らに見えればハイゲージ、編み目の凹凸がはっきり見えればローゲージです。

着丈は腰骨を基準にする

着丈は、腰骨のあたりに裾が来る長さが基本です。ここを基準にしておくと、上下のバランスが崩れにくくなります。

短すぎると子どもっぽく見えますし、腕を上げたときに裾が上がってインナーが出てしまいます。逆に長すぎると重心が下がって、脚が短く見えます。前を開けて着ると縦のラインが強調されるぶん、丈の影響は思っている以上に大きいです。

ロング丈のカーディガンもありますが、あれは丈の長さを活かす前提のデザインです。普通の丈のつもりで長いものを選ぶと、ただ大きい服を着ているように見えるので、狙いを決めてから選んだほうがいいです。

パンツとの相性でも変わります。細身のパンツなら少し長めでもバランスが取れますが、ワイドなパンツと長い丈を合わせると全体がもたつきます。上下のどちらかをすっきりさせておくと、まとまりやすくなります。

ボタンは留めるか、開けるか

カーディガンには2通りの着方があります。どちらが正解ということはなく、狙う印象で使い分けます。

前を開けて着ると、縦のラインができて全体がすっきり見えます。インナーが見えるので、その色で印象を調整できるのも利点です。羽織りとして使うなら、基本はこちらになります。

前を留めるとセーターのように見えて、きちんとした印象になります。ジャケットの下に着るときや、寒い日に防寒として使うときはこの着方です。ただし全部留めると窮屈に見えることがあるので、一番下だけ、あるいは上下1つずつ外しておくと抜けが出ます。

留めるつもりなら、身幅にゆとりがあるかを試着で確認してください。開けた状態でちょうどよくても、留めると前身頃が引っ張られてボタンの間が開いてしまうことがあります。

ボタンそのものの見え方も、意外と印象を左右します。表面に光沢のあるボタンや、生地と色が大きく違うボタンは視線を集めます。落ち着かせたいなら、生地と近い色のマットなボタンを選ぶと自然にまとまります。

袖をまくって着るのもひとつの手です。手首が見えると全体が締まって見えますし、腕まわりの生地が余っている場合の調整にもなります。

素材別の特徴

素材によって、暖かさも手入れのしやすさも変わります。

ウールは保温性が高く、上品な見え方をします。薄手でも暖かいので、着膨れせずに防寒したいときに向いています。ただし虫食いに弱く、家で洗えないものも多いので、手入れの手間はかかります。

コットンは通年で使いやすい素材です。洗濯機で洗えるものが多く、扱いやすさが魅力。保温性はウールに劣るので、真冬の主戦力というよりは春秋の羽織りとして考えるとちょうどいいです。

化繊は軽くてシワになりにくく、家で洗えるのが強みです。速乾性のあるものなら、汗をかいてもベタつきが残りません。機能面から選ぶなら現実的な選択肢で、ファストファッションやスポーツブランドの実用アイテムも普通に候補に入ります。

混紡のものは、それぞれの弱点を補い合っています。ウールに化繊が混ざっていると、暖かさを保ちつつ家で洗えるものもあります。タグの素材表示は見ておくと選びやすくなります。

洗えるかどうかは、着る回数に直結します。手入れが面倒なものは自然と出番が減っていくので、普段使いの1枚として考えるなら、家で洗える素材から選ぶのが現実的です!

インナーとの合わせ方

カーディガンはインナー次第で印象が大きく変わります。前を開けて着るなら、見える面積が広いぶん影響は特に大きいです。

白いTシャツを合わせると、清潔感が出て一番失敗しません。土台を白と黒でまとめておいて、カーディガンで色を足すという組み立てが分かりやすいです。

シャツを合わせると、襟が出るぶんきちんとした印象になります。襟をカーディガンの外に出すか中に入れるかでも変わり、外に出すとカジュアル、中に入れるときれいめに寄ります。

タートルネックを合わせると、首元が詰まって季節感が出ます。ハイゲージのカーディガンと組み合わせると、厚みを出さずに暖かくできる組み合わせです。

色の関係でいうと、インナーとカーディガンの明暗をずらすと輪郭が出ます。濃紺のカーディガンに白のインナー、黒のカーディガンにグレーのインナー。同系色で揃えると落ち着きますが、境目がぼやけて重ねている感じが伝わりにくくなります。

重ねる順番や見せ方のバランスについては重ね着の基本とコツ!メンズが着膨れしない順番と失敗しない合わせ方でも詳しくまとめています。

羽織りとしての使い方

カーディガンが一番活きるのは、気温が動く日です。ボタンで開閉できるぶん、体感に合わせた微調整がしやすいアイテムです。

朝は前を留めて、日中は開ける。暑くなったら脱いで腕にかける。この3段階の調整ができるのは、かぶりのセーターにはない利点です。薄手のものを選んでおけば、脱いだあともかさばりません。

冷房の効いた室内でも同じように使えます。夏の終わりから初秋にかけては、外は暑いのに室内は寒いという日が続きます。薄手のコットンや化繊のカーディガンを1枚バッグに入れておくと、この往復にそのまま対応できます。

持ち運ぶ前提なら、シワになりにくいかどうかも見ておきたいところです。畳んでバッグに入れたあと、取り出してすぐ着られる素材だと使う回数が増えます。ハイゲージのものは畳んでもかさばらないので、この用途に向いています。

朝晩と日中で気温が開く時期の組み立て方は寒暖差の日の服装はメンズも羽織り1枚!朝晩と日中の気温差対策のコツでまとめているので、あわせて参考にしてみてください。

おじさんっぽく見える条件と、その回避

カーディガンに苦手意識がある人は、たいてい年配っぽく見えることを気にしています。原因ははっきりしているので、順に潰していけば大丈夫です。

一番多いのがサイズです。肩が落ちて身幅も余っていると、それだけで生活感が出ます。気になるなら、肩の位置だけでも合わせてみてください。

次に色です。ベージュや茶系の落ち着いた色は、素材や合わせ方によっては年齢を上げて見せます。気になるなら、ネイビーやグレー、黒あたりの締まる色から入ると印象が変わります。

もうひとつが、全部きっちり留めてしまうことです。ボタンを全部留めて襟付きシャツを中に着ると、制服のような硬さが出ます。気になるなら、前を開けるか、インナーをTシャツにするだけで軽くなります。

足元も効きます。革靴で揃えるときちんと感が強く出るので、スニーカーに変えるだけでカジュアルに寄ります。全身の中に1点だけ崩した要素を入れておくと、堅くなりすぎません。

インナーの丈も見ておきたいところです。カーディガンの裾から中のシャツが長く出ていると、それだけでもたついて見えます。前を開けて着るなら、インナーはカーディガンより短いか、同じくらいの丈にしておくと落ち着きます。

1枚あると、気温が動く時期がラクになる

カーディガンの良さは、脱ぎ着で細かく調整できることです。アウターほど大げさではなく、セーターより融通が利く。この中間のポジションが、春や秋のように気温が読めない時期にちょうどはまります。

選ぶときに見るのは、肩の位置、着丈、ゲージ、素材の4つ。迷ったらミドルゲージのネイビーかグレーで、腰骨あたりの着丈。ここから始めておけば、大きく外すことはないはずです。

今シーズン新しいカーディガンをお探しの際は、是非参考にしてみてください!

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この記事を書いた人

「何を買えばいいか分からない」。昔、外見でつまずいたときの僕がそうでした。そこから服の力に気づいて、DOMEBRAでは、カジュアルにアウトドアやストリート、ドメブラを混ぜた着こなしを軸に、選び方から合わせ方まで紹介しています。

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