秋冬の店頭でまず目に入るのが、襟元やフードにボアがついたアウター。いつものブルゾンやコートに比べて、それだけで季節感がぐっと出るアイテムです。ただ、ボリュームが出やすいアイテムなので、選び方を間違えるとシルエットが太って見えたり、カジュアルに寄りすぎて着こなしが定まらなかったりもします。しかもボア素材は雨や雪の日に弱く、濡れると乾きにくいという実質的な弱点も抱えています。というわけで、ボアアウターの選び方からアメカジらしい合わせ方、天気の日の対処法まで一気にご紹介していきます!
なぜ「ボアアウター」なのか
理由はシンプルで、着るだけで秋冬らしさが一気に出るからです。
普通のブルゾンやMA-1は素材と色で季節感を出すしかないですが、ボアアウターは襟元や裏地にモコモコの素材が付いているだけで、見た目に温かみが出ます。しかもデニムやチノパンなど手持ちのパンツに合わせるだけで様になるので、雑誌みたいにガチガチに全身を組まなくていい。いつものコーデにボアアウターを1枚足すだけで、季節感のあるスタイルが完成するのが一番の強みです!
色や素材のバリエーションも幅広く、コーデュロイ×ボア、ナイロン×ボア、レザー×ボアなど組み合わせ次第で表情が変わります。ワークやミリタリー由来のデザインが多いので、アメカジやカジュアル系の着こなしとの相性が特にいいアイテムです。
選び方のコツ
ボアアウターは形・色・素材で見え方がけっこう変わります。
形は大きく分けて、ブルゾン系、M-65やM-51などのミリタリー系、デッキジャケット・N-1系、フライトジャケット・G-1系の四系統。ブルゾン系はカジュアルに寄せやすく、初めての一着に向いています。ミリタリー系はシルエットがしっかりしている分、細身のパンツと合わせるとメリハリが出ます。フライト系はレザー生地が多く、大人っぽい着こなしに寄せやすいタイプです。
色は表生地とボア部分、両方で見え方が変わります。表生地はカーキ・ブラック・ネイビーなどベーシックな色を選んでおくと、手持ちのパンツと合わせやすくなります。ボア部分は生成りやベージュなど明るめの色が定番で、襟元からのぞくだけで顔まわりが少し華やかに見えます。
素材は表地がコーデュロイ・ナイロン・レザーの三択です。コーデュロイは秋の季節感がいちばん出やすく、ナイロンは軽くて動きやすい。レザーは大人っぽさとハリが出る分、値段も上がりやすいです。着る頻度と予算で選び分けるのがおすすめです!
迷ったときは、着丈をチェックするのもポイントです。腰まわりで終わる丈はカジュアルにまとまりやすく、太もも半ばまである丈は防寒力とアメカジらしいボリュームが出ます。普段どんなパンツを合わせるかをイメージしてから丈を決めると、失敗がぐっと減ります。
ボアの見せ方で印象が変わる(襟元・裏地)
ボアアウターは「ボアをどこまで見せるか」で印象がだいぶ変わります。
一番オーソドックスなのは襟元だけボアが見えるタイプ。前を閉じても開けても、顔まわりにボアがのぞくだけで柔らかい印象になります。フードの縁までボアが回っているタイプは、さらに季節感が強く出るので、真冬らしい重装備のコーデにしたいときに向いています。
裏地だけボアで、表からは分からないタイプもあります。見た目はシンプルなブルゾンなのに中は暖かいという、機能重視の選び方です。着膨れを避けたい人や、きれいめに寄せたい人はこのタイプが使いやすいです〜。
迷ったら、まずは襟元だけ見えるタイプから試すのが無難です。ボアの主張が強すぎず、着回しの幅も広いので、初めての一着にちょうどいいバランスになります。
アメカジらしさを出す合わせ方
ボアアウターをアメカジらしく着るコツは、パンツとブーツの組み合わせに尽きます。
赤耳デニムやワンウォッシュのレギュラーデニムに、ワークブーツを合わせるだけでグッとアメカジらしい雰囲気になります。裾を軽くロールアップして、ブーツのソールを少し見せてあげると、それだけでこなれた印象に。インナーはチェックのウエスタンシャツやヘビーウェイトのスウェットが相性抜群で、襟元やハンドウォーマーポケットからチラ見せすると重ね着感が出ます。
小物を足すならニットキャップやワークグローブが定番です。アイテム単体で完結させず、足元と小物までセットで考えると、コーデ全体がぐっとアメカジらしく仕上がります。マジで小物ひとつで印象が変わるので、余裕があれば挑戦してみてほしいところです。
羽織るタイミングにも一工夫あります。前を開けたまま着ると、インナーのチェックシャツやスウェットの柄がのぞいて重ね着感が強調されます。逆にきっちり閉じると、シルエットがすっきりしてカジュアルすぎない印象にまとまります。その日の気分で開け閉めを変えるだけでも、コーデの表情が変わって面白いです。
パンツ別の着こなし方
ボアアウターはパンツを選ばないアイテムですが、合わせ方で印象がだいぶ変わります。
デニム
一番失敗が少ない組み合わせです。色落ちしたライトデニムだとカジュアルに、濃紺のワンウォッシュだと落ち着いた印象になります。裾をロールアップしてワークブーツを合わせると、アメカジらしさがしっかり出ます!
チノパン
きれいめに寄せたいときはチノパンです。ベージュやカーキのチノパンに、レザー系のボアアウターを合わせると、カジュアルすぎない大人の着こなしになります。細身のシルエットを選ぶと、アウターのボリュームとのバランスが取りやすいです。
スウェット・ジョガーパンツ
ラクをしたい日はスウェットやジョガーパンツとの組み合わせもアリです。裾を軽く絞れるタイプなら、足元がもたつかずスッキリまとまります。上下ゆったりでも、ボアアウター1枚で外に出られる格好に見えるので便利です。
天気と体感で無理をしない
ボアアウターで一番気をつけたいのがこれです。ボア素材は雨や雪の水分を吸い込みやすく、しかも乾きにくいという実質的な弱点があります。
濡れたまま放置すると毛が寝てしまったり、生乾きのニオイが出たりすることもあります。ナイロンやレザーのアウターなら小雨くらいなら気にせず着られますが、ボアはそう簡単にはいきません。雨予報の日は無理してボアアウターを着ず、ナイロンブルゾンやレザーアウターに替えるのが一番ラクです。おしゃれより快適さが優先されていい場面があるので、ここは素直に切り替えるのが正解です!
もし出先で濡れてしまったら、帰宅後すぐに乾いたタオルで水分を押さえ取り、風通しのいい場所で陰干しするのが基本です。ドライヤーやストーブで一気に乾かすのは毛がチリチリになる原因になるので厳禁です!雪の日も同様で、積もった雪を踏むと想像以上に水分を吸うので、雪予報の日は避けておくのが無難です〜。
ボアの手入れ方法
手入れの内容自体はそこまで難しくありません。
- 着用後は柔らかいブラシで毛並みを整える。ホコリを払うだけで見た目がだいぶ戻ります
- 部分的な汚れは固く絞った布で軽く叩くように拭き取る
- 濡れてしまったら乾いた布で水分を押さえ取り、風通しのいい日陰で自然乾燥させる
- シーズンオフはブラッシングしてから通気性のいい袋やカバーに入れて保管する
収納が窮屈だとボアがつぶれて毛並みが戻りにくくなるので、余裕を持たせてハンガーにかけておくのがおすすめです!たまにブラッシングしてあげるだけで、翌シーズンに出したときの毛のふくらみが全然違います。手間はかかりますが、その分長く着られる一着になります。
体型別の見え方
ボアアウターはどうしてもボリュームが出やすいアイテムなので、体型によって見え方が変わってきます。
| 体型 | 見え方 | 対処法 |
|---|---|---|
| 小柄・細身 | アウターの存在感が強く出やすい | パンツを細身にして重心のバランスを取る |
| がっしり体型 | 全体になじみやすい | 色を落ち着かせて統一感を出す |
| 長身 | ボリュームが気にならない | 好きな形・色を選んで問題なし |
小柄な人ほどボリュームが目立ちやすいので、パンツを細身にしてブーツの丈を短めにすると全体のバランスが取りやすいです。僕みたいなチビは、ボリュームのあるアウターを着るとさらに横に大きく見えます(笑)。気になる人は着丈が短めのブルゾンタイプを選ぶだけでもだいぶ印象が変わるので、試してみてください。逆に、あえて着膨れするくらいボリュームを出し切ると、それはそれで存在感のある着こなしになって面白いです!
気をつけたいこと
まず、サイズ選びの失敗。ボアアウターは生地の厚みがある分、実寸より大きく見えやすいアイテムです。普段のブルゾンと同じ感覚で選ぶと、着膨れして見えることがあります。気になるなら普段よりワンサイズ小さめを試着してから選ぶのが無難です。ただ、中に厚手のニットを着る前提なら、ジャストサイズよりやや余裕を持たせた方が快適という考え方もあります。
もうひとつ、ボアの色選びの失敗。派手な色のボアを選ぶと、顔まわりの主張が強くなりすぎることがあります。手持ちのアイテムが落ち着いた色味の人は、ボアも生成りやベージュなど控えめな色を選ぶと合わせやすいです。とはいえ、あえて主張の強い色を選んで顔まわりを目立たせる着こなしもかっこよく決まるので、正解はひとつではありません。
最後に、雨・雪への対策を怠ること。ここまで書いてきた通り、天気を見て着替える判断を惜しむと、一冬でだいぶ傷んでしまいます〜。雨・雪の日にそのまま着てしまうと、生地の傷みだけでなく乾かす手間まで増えてしまいます。面倒に感じても、天気予報だけは出かける前にチェックしておくと安心です!
個人的に思うこと
ボアアウターを推す一番の理由は、コーデを頑張らなくても季節感が出せることです。
デニムに何か羽織るだけの日でも、襟元にボアがあるというだけでちゃんと秋冬らしいコーデに見える。おしゃれに気合いを入れる余裕がない日ほど、この一枚の恩恵を感じます〜。雨や雪にはたしかに弱いですが、そこさえ対策しておけば長く付き合えるアイテムです。今シーズン新しいボアアウターをお探しの際は、是非参考にしてみてください!

