艶のある滑らかな革、マットで渋みのあるシボ革、持つだけで手元の空気がふっと変わるのがレザートートバッグです。デニムに合わせても浮かず、ジャケットスタイルに合わせても様になる、コーデの完成度を一気に底上げしてくれる名脇役。ただ、革の質感やサイズ感、持ち手の長さで印象がガラッと変わるので、なんとなく選ぶと安っぽく見えたり、逆に重たくなりすぎたりすることも〜。ですので今回は、レザートートバッグの選び方から、コーデ全体とのバランスの取り方、経年変化の楽しみ方までまとめてご紹介します!
なぜレザートートバッグなのか
理由はシンプルで、持っているだけでコーデの格が一段上がるからです。
キャンバスやナイロンのトートバッグはカジュアルに寄りすぎて、ジャケットやきれいめのスラックスと合わせると浮いてしまいがち。その点レザーは、素材そのものに上品さが備わっているので、シンプルなTシャツにデニムを合わせただけでも「ちゃんとしている人」に見えます。逆にジャケパンスタイルに持てば、ビジネスバッグほど堅くならずに大人の抜け感を出せるのも強みです。
もうひとつの魅力は、荷物がしっかり入る実用性。リュックほどカジュアルにならず、ブリーフケースほど硬くならない、ちょうどいいポジションを取れるのがレザートートの面白いところです。通勤、通学、ちょっとした小旅行まで、一つ持っておくとかなり出番が多いバッグだと思います!
選び方のコツ(形・色・素材・サイズ)
レザートートと一口にいっても、選ぶ軸はいくつかあります。
まず色。黒はどんなコーデにも馴染む万能カラーで、初めての一つならまずここから選んで間違いありません。茶やキャメルはアースカラーのコーデにアクセントとして効きますし、ネイビーは黒ほど硬くならず品のある雰囲気を出せます。差し色として赤や青を持ってくると、白パンツを使ったコーデでメリハリが出て気持ちがいいです!
形は大きく分けて、縦長のマチが薄いフォルムと、横長でマチが深いフォルムの二種類。縦長はスマートに見えるのでジャケパンスタイルに合わせやすく、横長は収納力があるのでカジュアルな普段使いに向きます。自分がどのシーンで一番使うかを先に決めてから形を選ぶと、失敗が少なくなります。
素材は革質だけでなく、縫製やハンドルの太さも見ておきたいところ。安いレザーは表面がツルツルしすぎて合成皮革との差が分かりにくいことも〜、できれば店頭で一度触ってから選ぶのがおすすめです。
革質(艶あり/マット)による印象差
同じレザートートでも、革の仕上げで印象がまるで変わります。
| 革質 | 印象 | 相性のいいコーデ |
|---|---|---|
| 艶あり(スムースレザー) | 上品でドレッシー | ジャケット、スラックス、きれいめコーデ |
| マット(シボ革・型押し) | 落ち着いて大人っぽい | デニム、チノパン、カジュアルコーデ |
| ヌバック・スエード調 | 柔らかく季節感がある | コーデュロイ、ニット、秋冬コーデ |
艶ありのスムースレザーは光を反射するので、フォーマルな場面でも品よく見えます。ジャケットスタイルで持つと、革靴とのバランスも取りやすいです。ジャケパンスタイルで持ち歩くなら、まずこのタイプを選んでおくと収まりがいいと思います!
マットな質感のシボ革や型押しレザーは、光を吸うので落ち着いた表情になります。デニムを使ったカジュアルなコーデに合わせても嫌味が出ないので、普段使いのメインに据えるならこちらが扱いやすいです。カジュアルならマット、ジャケットスタイルなら艶あり、というふうに用途で使い分けると、コーデ全体がまとまります。
サイズ感の選び方
レザートートは、バッグ単体ではなくコーデ全体とのバランスで選ぶのが一番大事なポイントです。
体格に対してバッグが小さすぎると、荷物がぎゅうぎゅうに見えて全体が貧相な印象になりがち。逆に大きすぎると持て余して、バッグに着られているように見えてしまいます。目安としては、脇に挟んだときにバッグの上端が腰骨より少し上にくるくらいのサイズだと、全体のシルエットがすっきりまとまります!
オーバーサイズのトップスを着ることが多い人は、少し大きめのトートを選ぶと全体のボリューム感が揃って喧嘩しません。逆に細身のシルエットでまとめる日は、マチの薄いコンパクトなトートの方がスマートに見えます。着こなし全体をどちらの方向に振るかで、選ぶサイズも変わってくるということです。
荷物の量も判断材料になります。A4サイズの書類や資料を持ち歩くことが多いなら、内寸で余裕のあるサイズを選んでおくと安心。普段使いでスマホと財布程度なら、コンパクトなサイズの方が身体との一体感が出てスタイリッシュに見えます。
持ち手の長さによる印象差
意外と見落とされがちですが、ハンドルの長さでもバッグの表情はかなり変わります。
短めのハンドルは手で持つタイプが多く、きちんとした印象を作りやすいのが特徴。スーツやジャケパンスタイルで手に提げると、フォーマル寄りの立ち姿になります。ビジネスシーンで使いたい人は、まずここをチェックしておくと失敗しにくいです。
長めのハンドルは肩掛けができるタイプで、両手が空く分カジュアルに使いやすくなります。自転車での移動や荷物が多い日は、肩に掛けられるかどうかでかなり快適さが変わってくるので、普段使いのメインにするなら長めを選んでおくと便利だと思います。
2WAYで持ち手の長さを調整できるタイプも増えているので、シーンによって使い分けたい人はそこも見ておくとイチオシです。手で持てば上品に、肩に掛ければ楽に、と一つで二つの表情を出せるのはかなり便利!
着こなし・合わせ方
レザートートは合わせるボトムスによって、見え方が結構変わってきます。
デニム
一番外さない組み合わせです。濃紺のデニムに黒やダークブラウンのトートを合わせると全体が引き締まりますし、色落ちしたライトデニムには明るめの茶やキャメルを合わせると軽やかにまとまります。デニムのカジュアルさとレザーの上品さが半々でぶつかるので、シンプルな組み合わせなのに手抜き感が出ないのがいいところです。
スラックス
レザートートが一番きれいに見える組み合わせだと思います。かっちりしたスラックスに艶ありのレザートートを合わせると、ブリーフケースほど硬くならずに大人の余裕が出ます。ジャケットを羽織らない日でも、この二つだけでコーデがまとまるので楽です。
ジャケットスタイル
ジャケットにレザートートを合わせるなら、革靴とバッグの色を寄せるとまとまりが出ます。黒い革靴には黒いトート、ブラウンの革靴には同系色のトート、というふうに足元と手元の色をリンクさせるだけで、コーデ全体に統一感が生まれます!
カジュアルダウン
スウェットやTシャツにレザートートを合わせる、あえての力の抜き方もかなり今っぽいです。上下をラフにまとめておいて、バッグだけレザーにすると全体が締まって見えます。オーバーサイズのトップスを着る日は、裾からインナーを少し覗かせると奥行きが出ておしゃれ度が上がります。
経年変化の楽しみ方
レザートートの一番の魅力は、使うほどに表情が変わっていくことだと思います。
新品のうちはハリがあってパリッとした印象ですが、使い込むうちに革が手に馴染んで柔らかくなり、艶が増していきます。持ち手や角の部分から色が濃くなっていくので、同じバッグでも1年後にはまったく違う表情になっているのがレザーの面白いところです。この変化を楽しめるかどうかで、レザートートとの付き合い方はかなり変わってきます!
経年変化を綺麗に育てたいなら、最初の数ヶ月は特に丁寧に扱うのがおすすめです。乾燥する時期は保湿系のクリームを少量なじませておくと、革が乾いて割れるのを防ぎつつ、艶のノリもよくなります。逆に「味が出るまで気にせず使いたい」というスタンスもかっこよくて、傷や色ムラも含めて自分だけの一つに育てていく楽しみ方もありです。どちらが正解というわけではなく、自分の性格に合った付き合い方を選べばいいと思います。
手入れ・保管
レザーは他の素材より手をかける必要がありますが、そのぶん長く使えるのが利点です。
- 使った後は乾いた布で表面のホコリや汚れを軽く拭き取る
- 月に一度程度、レザー用のクリームを薄く塗り込んで乾燥を防ぐ
- 濡れた場合はすぐに水分を拭き取り、直射日光を避けて陰干しする
- 保管するときは中に薄紙や布を詰めて型崩れを防ぐ
- 湿気がこもらないよう、不織布の袋に入れて風通しのいい場所に置く
面倒に感じるかもしれませんが、この程度のケアで十分〜。逆に何もしないでいると、乾燥でひび割れたり、艶が失われて安っぽく見えたりするので、月イチのクリーム塗りだけは習慣にしておくと長持ちします!
気をつけたいこと
まず、サイズ選びを妥協して安さだけで選んでしまうこと。小さすぎるトートは荷物がはみ出て見た目が悪くなりがちです。気になるならワンサイズ上を選んでおくのが無難ですが、あえて小さめをあえてハンドキャリーで持つと、コンパクトでスタイリッシュな印象になる合わせ方もあります。
もうひとつ、艶ありのレザーを普段使いに選んで安っぽく見えてしまうパターン。合成皮革に近い過度なツヤは、価格帯が透けて見えることがあります。気になるならマットな質感を選ぶ方が無難ですが、あえて艶ありをカジュアルに崩して持つと、きれいめとラフさのギャップが出て面白い着こなしになります。
最後に、持ち手の色とパンツや靴の色がバラバラで統一感が出ないケース。差し色は多くても2箇所までに抑えて、ベースは白黒でまとめておくとバッグの色が浮きすぎません。色を欲張らないことが、レザートートを上品に見せる一番の近道だと思います!
レザートートは一つ持っておいて損はない
僕がレザートートバッグをおすすめする一番の理由は、コーデに悩んだときの逃げ道になってくれることです。
シンプルなデニムスタイルでも、手にレザートートがあるだけで「きちんと考えてある」印象に変わります。天候や気分に左右されず、ジャケットにもデニムにも合わせられる懐の深さがあるので、一つ持っておくと着回しの幅がぐっと広がります。革質、サイズ感、持ち手の長さ、この3つを意識して選ぶだけで、長く付き合える一つに出会えるはず。大人の上品さを足元ならぬ手元から作りたいなら、是非参考にしてみてください!

