「夏でも革靴を履きたい!」「涼しい靴に替えるとカジュアルになりすぎて物足りない」。そんな声をよく聞きます。サンダルやスニーカーに逃げてしまいがちな季節でも、足元に革靴が一足あるだけできちんと感がぐっと出るのは本当です。ただ、夏の革靴は蒸れそう、暑そうというイメージが先に立ってしまいがち。ですので今回は、夏でも快適に履けるカジュアル革靴の選び方と合わせ方をまとめてご紹介します!
なぜ夏でも革靴を選ぶのか
夏の足元というと、ドライビングシューズやエスパドリーユを思い浮かべる人が多いと思います。どちらも涼しくて楽なアイテムですが、カジュアルに寄りすぎて「きちんと感」までは出しにくいところがあります。ラフすぎて、ジャケットを羽織る予定がある日には少し物足りなく感じることも。
革靴はそこが違います。ソールがしっかりしていて甲の作りにも張りがあるので、Tシャツ一枚でもだらしなく見えず、パリッとした印象を作ってくれます!ドライビングシューズが「休日の相棒」なら、革靴は「休日も仕事もいける一足」というポジション。ワイシャツにチノパンのようなきれいめの日にも、デニムのラフな日にも対応できる守備範囲の広さが最大の魅力です。
エスパドリーユも夏らしくて僕は嫌いじゃないんですが、ソールの縄が擦れて劣化しやすく、リゾート感が強すぎて普段使いだと浮きやすいのが悩みどころ。その点、革靴なら普段の通勤や食事の場でも違和感なく馴染んでくれます。1足でいろんな場面をこなせる汎用性の高さこそ、夏に革靴を選ぶ一番の理由です。
夏の革靴選びで見るべきポイント
夏用の革靴を選ぶときに一番見てほしいのが、アッパー(甲の部分)の通気性です。最近はサイドや甲の一部にメッシュを切り替えたモデルが増えていて、見た目は革靴なのに中は涼しいという便利な仕様が増えています!
インソールに接触冷感素材を使っていたり、靴下を履かずに素足感覚で履けるように内側を加工してあるモデルも夏向き。長時間歩く日や汗をかきやすい人はこのあたりをチェックしておくと、見た目の格好良さと快適さを両立できます。デザインだけで選ぶと、8月に入ってから「暑くて履けない」となりがちなので気をつけたいところです。
もうひとつ見てほしいのがソールの厚み。ゴツいラバーソールは見た目に迫力が出る反面、熱がこもりやすくなります。薄めのレザーソールやコンビソールなら通気性も抜けもよく、歩いていて足の裏が蒸れにくいので、真夏はこちらのほうが快適に過ごせます。デザインで一目惚れした一足でも、ソールの厚みだけは店頭で必ず確認しておきたいポイントです!
色で選ぶ夏の革靴
色は夏の革靴でかなり印象が変わるポイントです。キレイめにまとめたい日は黒、カジュアルに寄せたい日はブラウンやベージュ、というのが基本の使い分けになります。
| 色 | 印象 | 合わせやすいスタイル |
|---|---|---|
| 黒 | 引き締まって見える。きちんと感が強い | スラックス、白シャツ |
| ブラウン | 涼しげで抜け感が出る | デニム、チノパン |
| ベージュ | 軽さが出て夏らしい | ショートパンツ、リネン素材 |
夏はブラウンやベージュの方が季節感が出やすいですが、あえて黒を持ってくると足元が締まって見えるのも面白いところ。差し色的に足元だけ引き締めたい日は、黒一択でも十分決まります。
基本の考え方はドメブラの合わせ方と同じで、服のベースは白か黒でシンプルにまとめておいて、足元の革靴の色だけでニュアンスを変えるのがラクで失敗しません。全身に色を散らすより、足元1点で季節感を出すほうが断然おしゃれに見えます!
素材別の見え方
同じ革靴でも素材でかなり雰囲気が変わります。スムースレザーは光をしっかり返すので、きれいめな日にぴったり。スエードは表面がマットで秋冬っぽいと思われがちですが、夏でも軽さのあるベージュやライトブラウンを選べば十分季節感が出ます。
ただしスエードは水に弱く、雨で濡れるとシミになりやすい素材。夕立が心配な日はスムースレザーに替えるという判断もアリです。型押しレザーはカジュアル感が強く、デニムとの相性が抜群なので、休日メインで履きたい人におすすめです。
| 素材 | 見え方 | 注意点 |
|---|---|---|
| スムースレザー | 上品でかしこまった印象 | 傷や汚れが目立ちやすい |
| スエード | 季節感があり柔らかい印象 | 雨のシミに弱い |
| 型押しレザー | カジュアルで扱いやすい | 経年変化は控えめ |
迷ったら、まずは扱いやすいスムースレザーか型押しレザーから選ぶのが無難です。スエードは見た目が魅力的な分、天気を気にしながら履く手間がある、というくらいに考えておくとちょうどいいと思います。
パンツ別の合わせ方
デニムで合わせる
一番出番が多いのはデニムとの組み合わせです。細身のデニムを少しロールアップして、くるぶしを覗かせるだけで一気に夏らしい抜け感が出ます!色はブラウンやベージュの革靴を持ってくると、デニムの青と喧嘩せず自然に馴染みます。
スラックスで合わせる
ジャケットを羽織る予定があるなら、スラックスに黒の革靴が鉄板です。裾を少し短めにして、くるぶしがちらっと見えるくらいの丈にすると、暑苦しく見えずにきちんと感を保てます。麻混のスラックスなら見た目にも涼しく、革靴のかっちり感とバランスが取れて大人っぽくまとまります。
ショートパンツで合わせる
一番夏らしいのがショートパンツとの合わせ方。素足で革靴を履くと一気にこなれた雰囲気になるので、休日のコーデならこれが一番手っ取り早いと思います。靴下を履くなら、くるぶしが隠れる短い丈を選ぶと野暮ったく見えません。
丈は膝上〜膝丈くらいのショートパンツが、革靴のきちんと感とバランスが取りやすくておすすめ。あまり短すぎるとカジュアルに寄りすぎてしまうので、革靴の存在感を活かすなら丈は控えめのほうが大人っぽく決まります。
靴下・小物まで合わせて完成させる
革靴単体で満足せず、靴下まで含めて考えると仕上がりがぐっと良くなります。素足で履くのが一番涼しいですが、汗が気になる人はくるぶし丈のスニーカーソックスを一枚挟むだけでかなり快適さが変わります。
色は白で抜け感を出すか、靴と同系色でまとめて統一感を出すか、この2択で迷わずに決められます。キャップをかぶる、シャツの袖をまくるといった小物使いまでセットで考えると、足元だけ浮かずにコーデ全体がまとまります。
僕はよく麦わら素材のハットや、コットンのキャップを合わせて全体を夏らしくまとめています。革靴だけがきちんとしすぎて浮いてしまう日は、小物をラフなものにするだけでバランスが取れるので覚えておいて損はないです。
気をつけたいこと
夏の革靴で一番気になるのが蒸れと匂いです。革はスニーカーほど通気性が高くないので、長時間歩くと汗がこもりがち。気になるなら、5本指ソックスや除湿インソールを使うとかなり改善されます。
それでも不安な人は、1日履いたら風通しのいい場所で休ませて、同じ靴を毎日連続で履かないようにするだけでも匂いの発生をかなり抑えられます。でも逆に言えば「毎日同じ靴を履かない」というのは革靴を長持ちさせる基本でもあるので、2〜3足をローテーションする習慣そのものが夏の革靴とは相性がいいんです。
もうひとつなりがちなのが、サイズをジャストで選びすぎること。革靴は足を包み込む作りなので、ジャストサイズだと夏場は特に圧迫感を感じやすくなります。気になるなら、いつもよりハーフサイズだけ大きめを選んでおくと快適です。とはいえ緩すぎると歩くたびに脱げそうになるので、そこはお店で実際に歩いて確かめてから決めるのが失敗しないコツです。
レザーだからこそのお手入れ
レザーは天気に強い素材なので雨でどうこうという心配は少ないですが、夏は汗による中敷きの傷みだけ気にしておきたいところ。履いたあとは風通しのいい場所で乾かして、月に1度くらいクリームを薄く塗っておくと革の艶が長持ちします。
手入れが面倒に感じるかもしれませんが、10分もかからない作業なので、休日のついでにやってしまうのがおすすめです。この一手間があるかないかで、同じ革靴でも3年後の見え方がまったく変わってきます。
汗をかいた日は、中敷きを取り外せるモデルなら外して陰干ししておくと匂いの予防にもなります。マメに手入れするのが苦手な人は、除湿効果のある木製シューキーパーを入れておくだけでもかなり違うので試してみてください!
シーン別の使い分け
革靴は守備範囲が広いアイテムなので、シーンで使い分けると1足の価値がさらに上がります。オフィスカジュアルの日は黒のスムースレザーにスラックス、休日はブラウンやベージュの革靴にデニムやショートパンツ。
同じ革靴でも、色と合わせるパンツを変えるだけで印象をガラッと変えられるのが面白いところです。1足で仕事も休日もまかなえると考えると、コスパも悪くありません!
食事に出かける日や、ちょっとしたお呼ばれの予定がある日にも革靴なら安心。スニーカーだと少しラフすぎるかな〜と迷う場面でも、革靴を選んでおけば浮くことはまずありません。1足持っておくだけで「今日どうしよう」と悩む時間がぐっと減るのも地味に嬉しいポイントです。
個人的に思うこと
夏は蒸れそう、暑そうという理由で革靴を避けてしまう人も多いと思います。でも実際に履いてみると、メッシュ切り替えや通気性のいいモデルを選べばそこまで苦にならず、むしろドライビングシューズやエスパドリーユでは出せない「きちんと感」を一足で担ってくれるのが分かるはずです。
僕は暑い日でも無理に厚手のソックスを合わせたりはせず、素足感覚で涼しく履けるモデルを選ぶようにしています。それだけで随分と快適さが変わるので、まだ試したことがない人は一度履いてみてほしいです。おしゃれと快適さ、どちらかを我慢する必要はありません。今シーズン夏に履けるカジュアル革靴をお探しでしたら、是非参考にしてみてください!

