ステンカラーコートは、一枚あれば通年着まわせる数少ない万能アウターです。シャツやスウェットの上にサッと羽織るだけで、コーデ全体が一気に上品にまとまります。細身のパンツと合わせればきれいめに、チノパンやカーゴパンツと合わせればカジュアルにと、振り幅が広いのも魅力!ただ、丈感や色の選び方を間違えると、地味に見えたり逆にかしこまりすぎたりすることも〜。というわけで、ステンカラーコートで上品な着こなしを作るための選び方から、パンツ別の合わせ方、気をつけたいことまでまとめてご紹介していきます!
なぜステンカラーコートなのか
ステンカラーコートが長く定番として残っている理由は、シンプルなのに一枚で上品さを底上げしてくれるところに尽きます。
襟の開きがゆるやかで、トレンチコートやチェスターコートに比べるとかっちりしすぎないのが特徴です。ジャケット代わりに使えるほど品よくまとまるのに、シャツやカットソーにサッと羽織るだけでも様になる。きれいめのスラックスと合わせても浮かないし、デニムやチノパンに合わせればそのままカジュアルダウンできる懐の広さがあります。
もうひとつの強みは、着られる時期の長さです。真冬のダウンやモッズコートほど厚みがない分、春先や秋口の中途半端な気温でも重宝します。薄手のものなら15〜18度くらいの肌寒さがベストで、3月あたりから使いやすくなりますが、厚手のニットをインナーに仕込めば真冬でも十分いけます。1着で春秋はもちろん、工夫次第で冬まで守備範囲が伸びるのがステンカラーコートの美味しいところです!
選び方のコツ:丈・素材・襟の開き
ステンカラーコートを選ぶときに見ておきたいのは、丈感・素材・襟の開き方の3つです。
丈感はひざ上からロング丈まで幅があり、ここで印象がかなり変わります。詳しくは次の項目で触れますが、迷ったらひざ丈前後を選んでおくと、カジュアルにもきれいめにも寄せやすくて失敗しにくいです。
素材はコットンやポリエステル混のギャバジン生地が定番。ハリのある生地はきれいめに、少しやわらかい生地はカジュアルに寄って見えます。ビジネスでも使いたいなら光沢を抑えたマットな生地、休日メインならざっくりした杢調の生地を選ぶと使い分けやすいです。防風性や撥水性が付いた高機能タイプもあるので、通勤で毎日着るなら機能面もチェックしておくと快適さがかなり変わります。
襟の開き方も地味に効いてくるポイントです!襟が大きめに開くタイプはインナーが見えやすく、シャツやニットの表情を楽しめます。襟がタイトに詰まったタイプは首元がすっきりして、きれいめな印象がより強く出ます。インナーを見せて楽しみたいか、すっきり着たいかで選び分けるのがおすすめです。
丈感による印象の違い
同じステンカラーコートでも、丈感が変わると印象はかなり変わります。
| 丈感 | 印象 | 合わせやすいパンツ |
|---|---|---|
| ひざ上丈 | 軽快でカジュアル寄り | デニム、クロップドパンツ |
| ひざ丈 | きれいめとカジュアルの中間 | スラックス、テーパードデニム |
| ロング丈(ひざ下) | 上品でエレガントな印象 | スリムパンツ、スラックス |
ひざ上丈は動きやすく、スニーカーとの相性も抜群です。カジュアル一本で攻めたい人はここから選ぶと迷いません。
ロング丈は見映えする分、身長が低いとバランスを取るのが少し難しくなります。僕みたいなチビだと、ロング丈は裾が長く見えて重心が下がって見えることも(笑)。気になる場合はひざ丈に寄せるか、パンツをスリムにして縦のラインを強調すると軽く見えます。逆に身長がある人は、ロング丈をあえて選んでエレガントな雰囲気を出すのもかっこいい選び方です!
色選びで印象が変わる
ステンカラーコートは色によって、きれいめにもカジュアルにも大きく振れるアイテムです。
ベージュやキャメルは一番使いやすい定番色。肌なじみがよく、デニムにもスラックスにも合わせやすいので、初めての一着ならここから選ぶのが無難です。ネイビーはベージュより落ち着いた印象になり、スーツにも近いきちんと感が出ます。ブラックやグレーはモノトーンでまとめやすく、白黒ベースに差し色を1つ効かせるスタイリングとの相性も抜群です!
DOMEBRA的には、コート自体は白黒かベージュ系のベーシックカラーでまとめて、足元やキャップなど1箇所だけ色を効かせるくらいがちょうどいいです。差し色は多くても2箇所まで。柄物のコートを選ぶ場合は、インナーとパンツはできるだけシンプルにまとめると、コート本来の柄が浮かずに主役になります。
インナーの合わせ方
ステンカラーコートは前を開けて着ることが多いアウターなので、インナー選びで印象がかなり変わります。
白シャツはジャケパン風のきれいめに寄せたいときの定番です。襟から覗かせるだけで、コートの落ち着いた色味に締まりが出ます。ニットを合わせるとカジュアルダウンしつつも暖かく、タートルネックなら首元にボリュームが出て今っぽい雰囲気になります。
パーカーをインナーに使うのもおすすめです!フードをコートの襟から少し覗かせるだけで、きちんとしすぎない抜け感が出ます。かっちりしたアウターにラフなインナーを仕込む、このギャップが上品カジュアルの一番おいしいところだったりします。
インナーを厚くしすぎるとコートのシルエットが崩れやすいので、着ぶくれが気になる人はニットよりシャツやカットソーの方が収まりがいいです。
着こなし・合わせ方
ステンカラーコートを主役にした場合、合わせるパンツで方向性がはっきり分かれます。
デニム
一番外さない組み合わせです。濃紺のストレートデニムならきれいめに寄るし、色落ちしたデニムを選べばカジュアル感がぐっと強まります。裾は少しロールアップしてくるぶしを見せると、コートの丈感に対して足元が軽くなってバランスが取れます。ニューバランスやスタンスミスのような定番スニーカーと合わせれば、トレンドを意識したコーデにも見えてかなり使いやすいです!
スラックス
きれいめに振りたいならこちらです。ステンカラーコートとスラックスの組み合わせはジャケットスタイルに近い落ち着いた印象になるので、そのままオフィスにも使えます。革靴でかっちりまとめてもいいし、あえて白のスニーカーを合わせると程よい抜け感が出て面白いです。
チノパン・カーゴパンツ
カジュアルに寄せたいときの主力です。チノパンなら大人っぽいカジュアル、カーゴパンツならワークっぽいラフな雰囲気になります。ポケットやステッチのディテールが、シンプルなコートのアクセントになってくれる感じが個人的に好きだったりします〜。足元はスリッポンやローカットスニーカーで都会的にまとめると好相性です!
クロップドパンツ
これからの時期に特におすすめしたい合わせ方です。明るい色のステンカラーコートにクロップドパンツ、そこに定番スニーカーを合わせるとトレンド感のあるコーデになってマジでかっこいいです!くるぶしが見える丈感は軽さが出るので、コートのロング丈と組み合わせても重く見えにくいのが良いところです。
きれいめとカジュアルのバランス
ステンカラーコートはそのままだと少しかしこまって見えることがあるので、崩し方を知っておくと使い勝手がぐっと広がります。
一番手軽なのはボタンを開けて羽織るように着ることです。前を閉じるときちんとした印象が強くなりますが、開けて着るだけでラフな抜け感が出ます。中のインナーもチラ見えするので、レイヤードの表情も一緒に楽しめます。
足元の選び方も効果が大きいです。革靴やローファーで固めるときれいめに寄りすぎるので、足元をスニーカーに変えるだけで一気にカジュアルに寄ります。逆にきちんと感を強めたいときは、スラックスと革靴で統一するとコートの上品さがそのまま活きます。
バッグをリュックやトートに変えるのも小さな工夫ですが効果があります。ビジネスバッグだとどうしても仕事の雰囲気が強くなるので、カジュアルなバッグに変えるだけで全体のトーンが揃います。きれいめとカジュアルは足し算ではなく引き算で調整するのがコツです。
気をつけたいこと
ステンカラーコートでやりがちな失敗と、その直し方をまとめておきます。
まず、丈感を合わせずにサイズだけで選んでしまうこと。肩幅が合っていても、丈が長すぎるとだらしなく見えることがあります。気になるなら購入前にひざ丈かロング丈かをはっきり決めてから選ぶといいです。ただ、あえて大きめでゆったり着るのも、今っぽくてこなれた雰囲気になるので一概に悪いわけではありません。
もうひとつは、きちんとしすぎて全身が硬く見えてしまうこと。スラックスに革靴、シャツにネクタイまで揃えるとビジネス感が強く出すぎることも〜。カジュアルに寄せたいなら、パンツかインナーかどちらかは必ずラフなアイテムを混ぜるのがコツです。全部きれいめで揃えると、逆に個性が消えて量産型に見えやすくなります。
最後に、色や柄を欲張りすぎること。柄物のコートに柄パンツ、なんてやると途端にうるさくなります。柄は上下どちらか一箇所にとどめて、もう片方はシンプルにまとめるとバランスが取れます。差し色も同時に増やさず、コートかパンツか小物のどれか1箇所に絞ると失敗しにくいです。
僕はこう思う
ステンカラーコートを1着持っておくと、シャツの上に羽織るだけで一気に様になるので、朝のコーデ選びがかなりラクになります。
デニムに合わせればカジュアル、スラックスに合わせればきれいめ、パーカーを仕込めば抜け感も出せる。丈感と色さえ自分の体型や普段のパンツに合わせて選んでおけば、あとは足元とインナーで自由に振り幅を作れる懐の深いアウターです。羽織るだけで「お、おしゃれな人だな」と思われる一着でもあるので、コスパで考えてもかなり優秀です!今シーズン上品なステンカラーコートをお探しでしたら、是非参考になさってみて下さい!

