朝のコーデで地味に時間を取られるのが、靴紐を結ぶひと手間だったりします。急いでいる日に限って結び方が甘くなったり、脱ぎ履きのたびにかがむのが地味にしんどかったり。そこで頼りになるのがスリッポンです。紐がないぶん足を入れるだけで完成するし、春夏はキャンバスやスウェードの軽い素材が増えるので、見た目にも涼しげ!ただ、紐で微調整できない分フィット感の選び方が難しかったり、素材によっては雨に弱かったりと、スリッポンならではの注意点もあります。ですので今回は、春夏に履きたいスリッポンの選び方から、パンツ別の合わせ方、靴下の有無、天気との付き合い方までまとめてご紹介します!
なぜ春夏はスリッポンなのか
スリッポンの一番の魅力は、間違いなく脱ぎ履きの楽さです。玄関でしゃがんで紐を結ぶ手間がなくて、履くときも脱ぐときも一瞬で終わります。コンビニに行くだけなのに靴紐を結ぶ、あの地味な面倒くささから解放されるのはかなり大きいです!
軽さも武器で、スリッポンは全体的に作りがシンプルな分、重たいスニーカーより身軽な履き心地になりやすいです。春夏は歩く距離も長くなりがちなので、足元が軽いだけで一日の疲れ方が変わります!
見た目の面でも、スリッポンは紐靴に比べて足の甲がすっきり見えるので、パンツの裾を軽く見せてくれます。デニムのロールアップやショートパンツと合わせると、足首から先がコンパクトにまとまって、春夏らしい抜け感が出ます。いつものデニムにスリッポンを一足足すだけで、コーデがちゃんと完成して見えるのも嬉しいところです。
選び方の基本(フィット感・サイズ・色)
紐で調整できない分、スリッポンはサイズ選びが唯一にして最大のポイントです!
大きめを選ぶと歩くたびにかかとが浮いて、パカパカ音が鳴るし靴擦れの原因にもなります。逆に小さすぎると甲が窮屈で、履いているうちに足が痛くなってきて〜。目安は、履いた瞬間につま先に少し余裕があって、かかとが軽く吸い付く感覚のもの。可能であれば、通販より店頭で試着してから選ぶ方が失敗しません。
甲の高さも見ておきたいところ。甲が高めの人はゴムバンド仕様のモデルを選ぶと、伸縮で当たりがやわらぎます。逆に甲が低めの人は、フラットなキャンバスタイプの方がフィットしやすいです。
フォルムも見ておくと選びやすくなります。ローカットでボリュームの少ないものは、パンツの裾をすっきり見せたい人向き。逆に履き口が深めでソールに厚みのあるタイプは、スニーカーに近い雰囲気で普段使いしやすいです。トゥの形はラウンドだと丸みがあってカジュアルに、スクエアだと大人っぽく締まって見えます。
色はまず白か黒のベースから選ぶのが無難です。ベースを白黒でまとめておいて、差し色は多くても1〜2箇所までにすると、コーデ全体がうるさくならずにまとまります。カーキやレンガ色のスリッポンを一足持っておくと、白T×デニムのようなシンプルな組み合わせに差し色を足せて便利です!
素材別の特徴(キャンバス・レザー・スウェード)
スリッポンは素材によって見た目も使い勝手もかなり変わります。
| 素材 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| キャンバス | 軽くて涼しい。カジュアルに振れる | デニムやショートパンツと普段使い |
| レザー | 光沢があり、きれいめにも使える | ジャケパンやスラックスとの組み合わせ |
| スウェード | 上品な質感で季節感が出る | チノやカーゴでこなれた雰囲気に |
キャンバスは一番気軽に履ける素材です。汗をかいても洗える製品が多く、価格も手頃なので、これからスリッポンを試したい人はここから入るのがおすすめです。
レザーは光沢がある分、スラックスやきれいめのパンツとも相性がよく、ジャケパンスタイルの足元にも使えます。アンクルソックスでさらっと合わせれば、レザーながら涼しげな印象を作れます。
スウェードは冬のイメージが強いですが、実は夏に持ってくると素材感がいいアクセントになります。マジで見た目の格が一段上がるので、個人的には一足あると重宝する素材です。
着こなし・パンツ別の合わせ方
スリッポンは合わせるパンツによって印象がガラッと変わります。
デニム
一番王道の組み合わせです。キャンバスの白スリッポンに濃紺のデニムを合わせると、清潔感のある爽やかな足元になります!裾はワンロールしてくるぶしを軽く見せると、スリッポンのすっきりした甲がちゃんと目に入ります。色落ちしたライトデニムには、レザーのブラウンやスウェードのベージュを合わせると、こなれた雰囲気にまとまります。
ショートパンツ・クロップドパンツ
脚が出るぶん足元の存在感が増すので、スリッポンの軽さが一番効く組み合わせです!カーキのショートパンツに白キャンバスを合わせるのがおすすめです。麻のクロップドパンツと合わせると、素材の抜け感が重なって、より季節感が出ます。
スラックス・イージーパンツ
きれいめのパンツに合わせるなら、レザーのスリッポンが一番収まりがいいです。センタープレスの入ったスラックスに、光沢のあるレザースリッポンを合わせれば、ジャケパンスタイルの足元としても違和感がありません。イージーパンツなら、キャンバスでもスウェードでも力を抜いた抜け感が出ます。
靴下は履く?履かない?
スリッポンは素足で履きたくなりますが、僕は短い靴下を一枚挟む方をおすすめします。
素足のまま履くと、汗が直接インソールに染み込んでにおいの元になりますし、キャンバス素材は特に汗を吸いやすいので蒸れやすいです。ベリーショートのアンクルソックスを挟むだけで、汗を先に受けてくれるので靴の寿命も伸びます!
見た目が気になる人は、くるぶしが隠れる浅い丈を選べば、素足に見えるうえに機能はちゃんと働きます。色は白か靴と同じ色にしておくと、コーデの邪魔をしません。逆に、あえて差し色の靴下をチラッと見せる合わせ方も、今っぽくて面白いです。素材は速乾タイプを選んでおくと、汗をかいてもべたつきにくくて快適です。
天気と体感で無理をしない
キャンバス素材のスリッポンは、雨に対してあまり強くありません。
生地に水がしみ込むとシミになりやすいし、乾くまでに時間がかかります。一度濡らして放置すると、生乾きのにおいが残ることもあって〜。雨っぽいなと思った日はキャンバスをやめてレザーやゴム底のスニーカーに替えるのが賢明です。レザーのスリッポンなら多少の雨でも表面を拭けば済むので、天気が怪しい日はこちらに軍配が上がります!
濡れてしまったときは、新聞紙を丸めて中に詰めておくと湿気を吸ってくれるので、乾きがだいぶ早くなります。風通しのいい日陰で干すのが基本で、直射日光に当てると縮みや変色の原因になるので避けたいところです。
夏の暑さについては、スリッポンは靴紐がないぶん風の通り道ができやすく、意外と蒸れにくい構造です。ただし直射日光の下でアスファルトの照り返しを長時間浴びる日は、さすがに厳しいです。三十度を超えて長く歩く予定がある日は、無理にスリッポンで通さずサンダルに逃げるのも一つの手です。おしゃれを優先したい日以外は、無理をしなくていいと思います。
汚れ・お手入れの基本
素材ごとにお手入れの仕方を変えるだけで、スリッポンはかなり長持ちします!
- キャンバスは中性洗剤を薄めてブラシで泡をなでるように洗う
- 洗ったら風通しのいい日陰で乾かす。直射日光は黄ばみと変形の原因になる
- レザーは乾いた布でほこりを払ってから、たまに保革クリームを薄く塗る
- スウェードは専用ブラシで毛並みを整えて、汚れは消しゴムタイプのクリーナーで落とす
- 同じ一足を毎日履かない。一日休ませるだけで湿気の抜け方が変わる
- 中敷きが外せるモデルは、中敷きだけ抜いて天日に干すと乾きが早い
一番効くのは、最後の「毎日同じ靴を履かない」です。スリッポンは価格帯が手頃なものも多いので、色違いで2〜3足を交互に履くと、消耗も遅くなるし気分でコーデも変えやすくなります!!手間をかけた分だけ、スリッポンは長く付き合える相棒になります。
気をつけたいこと
スリッポンにはスリッポンなりの、やりがちな失敗があります。
まず、サイズを大きめで選びがちなこと。紐で締められない分、少しでも緩いとかかとが浮いて、歩くたびに脱げそうになります。気になるならワンサイズ小さめかジャストサイズを選ぶのが無難です。ただ逆に、あえて少し大きめをルーズに履いて、靴の中で足が泳ぐくらいの抜け感を狙う合わせ方も今っぽくて面白いです。
もうひとつ、白いキャンバスは汚れが目立ちやすいこと。履き始めてすぐに黒ずんでくるとちょっとがっかりします。気になるなら防水スプレーを先にかけておくか、グレーやネイビーを選ぶと気楽です。それでも白を選びたいなら、汚れる前提で手頃な価格帯を選んで、シーズンごとに履き潰す割り切り方もあります。
最後に、脱ぎ履きが楽な分、雑に踏みつけてかかとを潰しがちなこと。これを繰り返すとホールド感がどんどん緩くなって〜、本来のフィット感が早く失われます。靴べらを使うほどではなくても、指を添えてかかとを持ち上げてから履くだけで、スリッポンは長持ちします。
スリッポンは楽な靴でいい
僕がスリッポンを毎シーズン手放せない理由は、考えることを減らしてくれるからです。
靴紐を結ぶ、解く、結び直す。地味に積み重なるその手間がないだけで、朝の支度も外出先での脱ぎ履きもかなりラクになります。それでいてキャンバスにもレザーにもスウェードにも表情があるので、コーデの選択肢はちゃんと広い。ラクなのにおしゃれ、というのがスリッポンの一番の魅力だと思います。
今シーズンスリッポンをお探しでしたら、是非参考になさってみて下さい!

