スラックスというと、ビジネスシーンで穿くきれいめなパンツというイメージが強いんじゃないでしょうか。休日に合わせるのはちょっとハードルが高い気がして、結局いつものデニムに逃げてしまう人も多いはず。ですが生地とシルエットさえ選べば、スラックスは普段使いできる頼れる一本になります!今回は、カジュアルに履きこなすための選び方から、トップス別の合わせ方、季節ごとの足元の使い分けまでご紹介します。
なぜビジネス以外でもスラックスなのか
スラックスはビジネスシーンでなくても、カジュアルに使えるパンツです!スーツ用の一本と休日用の一本を分けて考えている人は多いですが、生地選びさえ間違えなければ同じスラックスというカテゴリの中でオンオフをまたげます。
きれいめなイメージがあるぶん、普段使いには向かなそうに見えるかもしれません。ただそれは思い込みで、素材次第でハードルはぐっと下がります。デニムやチノに比べるとセンタープレスが入っている分だけ脚がスラっと見えるのも、スラックスならではの魅力です。カジュアルなのにだらしなく見えない、この塩梅がちょうどいいんですね。
「スラックス=スーツ用」というイメージが染みついている人ほど、実は休日用の一本を持っていないことが多いです。そうでもなくて〜、コットン素材のスラックスなら洗濯機で気軽に洗えますし、Tシャツ一枚合わせるだけでもオフの空気にちゃんと馴染みます。デニムの隣にもう一本、カジュアル用のスラックスを置いておくだけでコーデの引き出しが増えます!
選び方①生地でカジュアル感を調整する
同じスラックスでも、生地が変わるとカジュアル度は大きく変わります。
ウールやポリエステル混のドレッサーな生地は光沢が出やすく、どうしてもビジネス寄りの表情になります。逆にコットンやリネン混、ツイル素材は表面がマットで、Tシャツやスニーカーと合わせても浮きません。休日に穿くスラックスを探すなら、まずはこのマットな質感の生地から選ぶのが無難です。
洗濯機で洗えるウォッシャブル素材も普段使いには相性がいいです。速乾性のある化繊混なら汗をかいてもベタつきにくく、アウトドアの延長でラフに扱えます。畏まった生地の一本と、気軽に洗えるカジュアル用の一本を分けて持っておくと、シーンで迷わなくなります。
迷ったときは下の一覧を目安にすると選びやすいです。
| 素材 | 特徴 | 向いているシーン |
|---|---|---|
| コットン | 通気性が良く洗濯機で洗える | 普段使い全般 |
| リネン混 | 涼しくシワ感がこなれて見える | 休日の外出・夏場 |
| ウール | 光沢がありきれいめ | ビジネス・かしこまった日 |
| ポリエステル混 | 速乾でシワになりにくい | アウトドアの延長 |
表の中でも、普段使いを優先するならコットンかポリエステル混から選ぶのがおすすめです!光沢のあるウール素材は一本あると便利ですが、あくまでビジネス用と割り切っておくと使い分けに迷いません。
素材によって手入れのしやすさも変わってきます。ウール混は自宅で洗えないものが多く、洗濯表示にドライクリーニングの指定があればクリーニング店に任せるのが安心です。コットンやポリエステル混は洗濯ネットに入れれば自宅で洗える場合が多いので、買う前に表示を確認しておくと安心です。
選び方②シルエットで見え方が変わる
生地の次に見るべきはシルエットです。
| シルエット | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| テーパード(裾に向かって細くなる形) | メリハリが出てすっきり見える | スタンダードに履きたい人 |
| ワイド | 抜け感が出て今っぽい | トップスをすっきり見せたい人 |
| ストレート | クセがなく合わせやすい | 初めてスラックスを買う人 |
太めのワイドシルエットはトレンド感が出ますが、丈感を合わせないとだらしなく見えがちです。裾が長すぎるとくたっと溜まってしまうので、くるぶしが少し見えるくらいの丈で裾上げしておくと足元がすっきりまとまります。迷ったら細すぎず太すぎない、ストレートかゆるやかなテーパードから選ぶのが無難です。
ワイドで抜け感を出したい日もあれば、テーパードで脚のラインをきっちり見せたい日もあって〜、その日の気分や合わせるトップスで選べるのもスラックスの面白いところです。一本のシルエットに絞らず、用途に応じて二本使い分けている人も多いイメージです。

トップス別の合わせ方
スラックスの面白いところは、トップスの選択肢が広いことです。
ジャストサイズのカットソーやシャツを合わせると、きれいめの延長線上でこなれた印象になります。逆にオーバーサイズのスウェットやパーカーを合わせても、ちゃんと様になるのがスラックスの強みです。トップスをジャストにしてもいいし、オーバーサイズもいける!この振り幅の広さは、デニムにはない良さだと感じています。
オーバーサイズを選ぶ場合は、上下ともにダボっとさせるとシルエットが間延びしやすいので、スラックス側は細身か適度にテーパードした一本にしておくとバランスが取れます。逆にジャストサイズのトップスなら、スラックスはワイドでも縦のラインが出て今っぽく決まります。
オーバーサイズに慣れていないと野暮ったく見えないか不安になりますが、迷ったら〜、まずはジャストサイズのトップスから試してみるのもひとつの手です。着比べているうちに、自分の体型に合う組み合わせが自然と分かってきます。
かっちり派はシャツ合わせで大人っぽく
もう少しきちんと見せたい日は、シャツを合わせるのがおすすめです!
シャツと合わせたかっちりなスタイルは、Tシャツ合わせよりも大人っぽさがぐっと出ます。無地の白シャツや淡いブルーのシャツなら、スラックス本来のきれいめな要素と喧嘩せず、休日でも品よくまとまります。第一ボタンを開けて袖を軽くまくるだけで、堅苦しくなりすぎずカジュアルダウンできるのも便利なところです。
飲み会や食事に出かける日、少しだけ気合いを入れたいときはこの合わせ方がイチオシです。シャツの色を白黒でまとめておいて、バッグや腕時計など小物のどこか一箇所だけ色を効かせると、DOMEBRA流の基本形にもぴったり合います。
足元はスポーティーなスニーカーが好相性
スラックスの足元は、スポーティーなスニーカーがいいです!
きれいめなパンツにスポーティーな靴を合わせると、きちんと感とラフさが混ざって今っぽい抜け感が出ます。革靴やローファーで固めてしまうよりも、スニーカーを持ってきたほうが普段使いの空気に馴染みやすいんですね。ボリュームのあるダッドスニーカーでも、厚底すぎないランニング寄りのモデルでも、どちらもスラックスの綺麗なラインを邪魔しません。
秋冬はスニーカーの出番です。気温が下がってくる季節は、ニューバランスは春夏に映える!軽量メッシュスニーカーの選び方で紹介しているような、季節感のある一足を選ぶと足元まで抜かりなく仕上がります。
季節で足元を使い分ける
同じスラックスでも、季節によって足元の正解は変わります。
夏はサンダルが快適です。気温が上がってくると、スニーカーだと蒸れて不快になりがちなので、素足で履けるサンダルに替えるだけで体感がかなり変わります。疲れないメンズサンダルの選び方!大人のおしゃれ素材別ガイドを参考に、歩いても疲れにくい一足を選んでおくと、真夏の外出も苦になりません。
秋冬はスニーカーに戻すタイミングです。気温が下がってサンダルだと足元が冷えるようになったら、スポーティーなスニーカーに切り替えるだけでコーデ全体の季節感も合ってきます。暑い時期はサンダルで快適さを優先し、涼しくなったらスニーカーで足元を締める、このシンプルな切り替えだけで十分です。
気をつけたいこと
スラックスをカジュアルに履くうえで、気をつけたいポイントもいくつかあります。
まずセンタープレスが強く入った一本は、どうしてもきれいめに寄りがちです。カジュアルに崩したいのに畏まって見えてしまう、というときはプレスの控えめなモデルを選ぶと解決します。それでもプレスの効いたスラックスを使いたいなら、あえてTシャツやスニーカーと合わせてギャップを作る手もあります。
もうひとつは丈感です。裾が長すぎると生地が靴に覆いかぶさって、だらしない印象になりやすいです。気になる場合は裾上げしてくるぶしを少し見せるのが無難ですが、逆にあえて長めに溜めてリラックス感を出すコーデも今っぽくて面白いです。正解はひとつではないので、自分の穿き心地としっくりくる丈を探してみてください。
素材選びも見落としやすいところです。光沢の強い生地を選んでしまうと、どれだけ合わせ方を工夫してもビジネス感が抜けません。休日用に一本買い足すなら、マットな質感かウォッシャブル素材を優先して選ぶと失敗が少ないです。
体型によっても見え方は変わります。お腹周りが気になる場合、細身のスラックスをぴったり穿くと逆にラインを拾ってしまうことがあるので、ややゆとりのあるテーパードを選ぶとお腹周りを拾いにくく、脚のラインはきれいに見せられます。反対に脚をすっきり見せたい人は、細身でウエストがジャストのものを選ぶとメリハリが出ます。
体格によって似合うシルエットの傾向も変わります。細身の人はストレートやワイドを穿くと程よくボリュームが出ます。がっちりした体型の人は、太すぎるシルエットだと生地の分量に埋もれて大きく見えやすいので、テーパードで裾を絞ったほうがまとまります。
シーンで使い分けるスラックスコーデ
スラックスは一本あるだけで、シーンごとの組み合わせが広がります。
休日にラフに出かけるなら、チャコールグレーのスラックスに白の無地Tシャツ、足元はダッドスニーカーがおすすめです!力の抜けた雰囲気でも、センタープレスのおかげでだらしなく見えません。
オフィスカジュアルの日は、ネイビーのスラックスに淡いブルーのシャツを合わせると清潔感が出ます。羽織らなくてもシャツ一枚できちんと見えるので、クールビズの時期にも使いやすい組み合わせです。
デートや食事に出かける日は、ベージュのスラックスに黒のニットを合わせるとメリハリが出て大人っぽくまとまります。小物はベルトか腕時計のどちらか一箇所だけ色を効かせると、白黒ベース+差し色の合わせ方にもぴったりです。
個人的に思うこと
スラックスは食わず嫌いされがちなアイテムだと感じています。
きれいめなイメージが先行してハードルが高く見えるだけで、生地とシルエットを選べば普段使いで十分戦えます。僕自身、ビジネス用とは別にカジュアル用のスラックスを一本持っていて、トップスをジャストにする日もあればオーバーサイズで着崩す日もあります。シャツを合わせて少しかっちりまとめる日も、Tシャツにスニーカーでラフに流す日もあって、その振り幅の広さが気に入っているところです。
デニムばかりでコーデがマンネリ気味だと感じたら〜、スラックスを一本足してみてください。足元はスポーティーなスニーカーに任せて、季節に応じてサンダルとスニーカーを使い分ければ、一年を通して活躍してくれる一本になります。トップスをジャストにするもよし、オーバーサイズで着崩すもよし、シャツでかっちりまとめるもよし。振り幅の広さこそがスラックスの一番の魅力だと感じています。今シーズンカジュアルなスラックスをお探しでしたら、是非参考にしてみてください!

