春夏のコーディネートに一枚差し込むだけで、グッとキレイめな雰囲気に寄せてくれるベスト・ジレ。羽織りとしても、インナーの上に重ねるだけのアイテムとしても使えるので、着回しの幅がかなり広いのが魅力です。ただ、袖がない分だけシルエットの作り方やインナーとの重ね方に迷う人も多いはず。そこで今回は、ベスト・ジレを使った春夏のキレイめコーデをまとめてご紹介します!
なぜベスト・ジレなのか
理由はシンプルで、レイヤードの中で一番気軽に足せるアイテムだからです。
ジャケットやカーディガンだと、羽織るだけでコーデの主役になってしまいます。でもベストやジレは違って、持っている白シャツやTシャツの上にひとつ足すだけで、コーディネートの完成度がグッと上がる。基本はシンプルに合わせるだけでいいので、雑誌みたいに全身をガチガチに組む必要はありません!
袖がない分、着膨れしないのも大きな強みです。春先の中途半端に肌寒い日でも、初夏の汗ばむ日でも、腕まわりが軽いぶん体感の調整がしやすい。ジャケットの下に仕込めばきちんと感のある日にも使えますし、デニムに合わせれば一気にカジュアルへ寄せられます。キレイめにもカジュアルにも振れる守備範囲の広さは、春夏のトップスの中でもかなり優秀な部類です!
選び方のコツ
見るポイントは、形・素材・色の3つに絞るとラクです〜。
形は大きく分けて、衿がついたテーラード風と、衿のないシンプルなタイプの2種類があります。テーラード風はジャケットのインナーとしても機能するので1着で2役こなせるのが便利。ノーカラータイプはTシャツの上にも合わせやすく、よりカジュアルな抜け感が出ます。どちらから選ぶか迷ったら、手持ちのシャツやジャケットとの相性で決めるのがおすすめです!
素材はコットン、リネン、ウールジャージーあたりが春夏の定番。コットンは扱いやすくどんなコーデにも馴染みますし、リネンは通気性が良くて涼しげな表情が出ます。ウールジャージーは伸縮性があって体に沿うので、キレイめに寄せたい日に向いています。
色はまず白黒をベースに考えるのが基本です。白か黒、もしくはグレーを1着持っておけば、インナーの色を選ばず合わせられます。慣れてきたらカーキやネイビーで差し色を狙うと表情が増えますが、差し色は多くても2箇所までにしておくとまとまりが出ます。試着するときは、店内の照明だけで判断せず、できれば窓際など自然光の下で色味を確認してみてください。屋内の照明と屋外の光では色の見え方が変わることが意外と多いです。
インナーとの重ね方(一枚着でも様になる作り方)
ベスト・ジレの本質はレイヤードにあると言ってもいいくらい、下に何を重ねるかで印象が大きく変わります。1枚だけで着るアイテムだと思われがちですが、実際はインナーとセットで完成する2層構造のアイテムだと考えると選び方の視界が一気に広がります。
一番手軽なのは無地のTシャツやカットソーを一枚仕込む合わせ方。ベスト自体がすでに一枚アイテムとして目立つので、インナーはシンプルにしておくとバランスが取れます。白Tなら爽やかに、黒や紺のTなら落ち着いた大人っぽさが出ます。カットソー一枚で着るのが少し寂しいと感じる日は、ベストを重ねるだけで一気に「ちゃんと考えたコーデ」に見えるようになるのが面白いところです!
シャツをインナーにする合わせ方も相性抜群です。白シャツならきれいめに、デニムシャツやチェックシャツならカジュアルに寄せられるので、その日の予定に合わせて選ぶと便利。シャツの襟や袖口をベストの外に出すだけで、一枚で着るよりも情報量が増えて奥行きが出ます。
薄手のニットを合わせる場合は、ベスト側を軽い素材にしておくと重たくなりません。ニットの首元をベストの衿から覗かせると、色や柄をしっかり見せ場にできます。逆にタンクトップ一枚を合わせるワイルドな着こなしも、暑い時期にはアリな選択肢。腕がそのまま出るので、ボーダーやチェックといった柄物のインナーを主役にできるのもベストならではの楽しみ方です!
シャツ・Tシャツとの合わせ方
インナーの主役をシャツにするかTシャツにするかで、コーデの温度感がかなり変わります。
シャツを選ぶなら、無地の白か水色あたりが一番使いやすいです。襟を立てずに崩して見せると抜け感が出て、キレイめに寄せすぎない絶妙なバランスになります。ジャケットのインナーとしてベストを使う日は、シャツをインナーにするのが自然な組み合わせです。
Tシャツを選ぶなら、無地よりも少しだけ表情のあるものがおすすめです。ワンポイントの刺繍や、細ボーダーくらいの控えめな柄なら、ベストのシンプルさと喧嘩しません。逆に主張の強いプリントTは、ベストと合わせるとどちらも目立とうとしてうるさくなりがちなので気をつけたいところです〜。
タンクトップは腕がしっかり出る分、体のラインが出やすいアイテムです。細身のシルエットのベストと合わせるとスタイリッシュにまとまりますし、ボリュームのあるベストと合わせるとラフな雰囲気になります。どちらも一長一短なので、その日の気分で選び分けるのが楽しいです!
丈感の選び方
丈の長さでも見え方はかなり変わります。
短めの丈はパンツのウエスト位置あたりで切れるので、脚が長く見えやすいのが利点です。デニムやチノパンのハイウエストと合わせると、全体のバランスがすっきりまとまります。カジュアルに寄せたい日や、動きやすさを優先したい日にも向いています。
長めの丈はモードっぽさが出て、羽織りとしての存在感が増します。腰まわりを隠してくれるので体型をカバーしたいときにも使いやすく、スラックスと合わせるとキレイめの雰囲気がぐっと強まります。ロングシャツの上に重ねると、着丈の差でレイヤードらしい奥行きも出ます。
迷ったら、普段よく着るトップスの着丈を基準に選ぶと失敗しにくいです。短めのTシャツが多いなら短め、シャツやロングカットソーをよく着るなら長めのベストを選ぶと、手持ちの服との相性が良くなるはずです。
キレイめに寄せるコツ
キレイめに振りたいなら、まず色数を絞ることを意識してみてください。
白黒グレーのモノトーンでベスト・インナー・パンツをまとめると、それだけで洗練された印象になります。差し色を入れるなら、足元や小物など面積の小さい部分に留めるのがコツ。全身どこかに光沢のある素材を1点だけ入れると、カジュアルな組み合わせでも一気にきちんと見えます。
シルエットもキレイめの鍵になります。ベストは体に沿うスリムなタイプを選び、パンツはスラックスやテーパードのように裾に向かって細くなる形にすると、縦のラインが強調されてスマートに見えます。足元は革靴やローファーにすると、一気に印象が引き締まります。逆にスニーカーを合わせれば、キレイめとカジュアルのちょうど中間くらいの今っぽい着こなしにもなります。
ジャケットのインナーとしてベストを仕込む使い方も、キレイめに寄せる王道パターンです。ジャケットを脱いだ瞬間にもベストが1枚できちんと見えるので、暑くなりがちな春の終わりから初夏にかけて重宝します!
着こなし・合わせ方(パンツ別)
ここまでの要素を踏まえて、パンツ別の合わせ方も見ていきます〜。同じベストでも、下に何を持ってくるかで印象は思った以上に変わります。
デニム
一番失敗しない組み合わせです。濃紺のデニムに黒や白のベストを合わせれば、それだけで大人っぽくまとまります。色落ちしたライトデニムにカーキやオリーブのベストを合わせると、こなれた雰囲気の差し色になって面白いです。裾を軽くロールアップすると、足元まで抜け感が続きます!
スラックス
キレイめに寄せたいならスラックスとの組み合わせが鉄板です。テーラード風のベストとスラックスを合わせれば、ジャケットなしでもきちんと感のあるスタイルが完成します。足元は革靴でまとめると上品に、スニーカーを選ぶと今っぽく崩したバランスになります。
ショートパンツ
初夏らしく仕上げたいならショートパンツとの合わせが向いています。軽い素材のベストとショートパンツを組み合わせると、涼しげでリゾート感のあるコーデになります。膝上丈にすると脚のラインがすっきり見えるので、細身のベストとの相性も良いです!
気をつけたいこと
ひとつ目は透けです。リネンや薄手のコットンのベストは、光の当たり方によってインナーの色が透けて見えることがあります。試着の段階で、明るい窓際に立って背後から光を当ててみると、透け感の強さが分かりやすいです。気になるなら、インナーは無地の濃い色を選ぶと安心です。でも逆に、あえて透け感のある素材を選んで軽やかさを演出するのも、この時期らしい着こなしとして面白い手です。
ふたつ目はシワです。リネン素材は風合いが魅力な反面、座ったり動いたりするだけでシワになりやすい性質があります。気になるなら、ウールジャージーやコットン混の素材を選ぶとシワが目立ちにくくなります。ただ、リネン特有のクシャッとした風合いをあえて楽しむという発想もあって、それはそれで抜け感のある大人の着こなしになります。
みっつ目は首元のヘタりです。薄手のニットベストや洗いざらしのコットンベストは、着用を繰り返すうちに衿ぐりが伸びてだらしなく見えてくることがあります。気になるなら、型崩れしにくいしっかりした生地のベストを選んでおくと長く綺麗な状態を保てます。とはいえ、少しくたっとした雰囲気もこなれ感として好む人がいるのも事実で、そこは好みで選び分ければ問題ありません〜。
よっつ目は色を使いすぎることです。ベスト、インナー、パンツでそれぞれ違う色を主張させると、途端にうるさい印象になります。差し色は多くても2箇所までにして、残りは白黒やベージュなど落ち着いた色でまとめると失敗しにくいです。ただ、差し色を主役にした個性的なコーデを楽しみたいなら、あえて2色を効かせてメリハリを出すのもひとつの手です。
一枚差し込むだけで、コーデの温度がグッと上がる
ベスト・ジレを推す一番の理由は、いつもの組み合わせに一枚足すだけで、コーディネートの完成度が変わることです。
デニムに白Tというシンプルな組み合わせも、ベストを一枚重ねるだけで印象がガラリと変わります。袖がないぶん動きやすくて、暑くなったらすぐ脱げる気軽さもいい!インナーとの重ね方や丈感まで意識して選べば、キレイめにもカジュアルにも寄せられる一着になるはずです。手持ちのシャツやTシャツを見直すところから始めても、十分にコーデの幅は広がります。今シーズン春夏のベスト・ジレに迷っているなら、是非参考にしてみてください!

