コーデュロイ、いつから着ればいいか迷いませんか?秋冬らしい素材の代表格ではあるものの、同じコーデュロイでも生地の凹凸の太さや色で印象がまるで変わるので、選び方を外すと途端に着づらくなります。パンツだけの素材だと思われがちですが、シャツやジャケットまで選択肢は広いです。この記事では、凹凸の太さの違いから色選び、合わせる素材、着る時期の目安まで、コーデュロイという素材そのものの扱い方をまとめていきます。
コーデュロイは生地の凹凸で印象が決まる
コーデュロイの見え方を決めているのは、生地の表面に走る縦の凹凸(畝と呼ばれます)です。この凹凸の太さが変わるだけで、同じ色・同じ形でも印象がはっきり分かれます。
太いタイプは、縦の筋がくっきり出るぶん素材の存在感が強く、カジュアル寄りの印象になります。ヴィンテージ感やアメカジ(アメリカンカジュアル)らしい雰囲気を出したいならこちらです。逆に細いタイプは、遠目には無地に近く見えるので、きれいめに寄せたいときに扱いやすくなります。
その中間にあたる中くらいの太さは、汎用性が高くて一番失敗しにくい選択肢です。カジュアルにもきれいめにも振れるので、コーデュロイを初めて取り入れるなら中間の太さから入るのがおすすめです!
凹凸の太さは「ウェル」という単位で表記されることがあります。これは生地の幅あたりに縦の筋が何本入っているかを示す数字で、小さいほど筋が太く、大きいほど細くなります。商品ページでこの数字を見かけたら、太さの目安として使えます。
もうひとつ、凹凸の太さは体型の見え方にも影響します。太いタイプは生地に厚みが出るぶん、下半身にボリュームが出やすくなります。すっきり見せたいなら細いタイプを、あえて存在感を出したいなら太いタイプを、という選び方もできます。同じ色でも印象が変わるので、商品ページの写真だけで判断せず、太さの表記まで見ておくと失敗が減ります。
アイテム別のコーデュロイの使い方
コーデュロイはアイテムによって難易度がかなり違います。
一番手を出しやすいのがパンツです。下半身に持ってくると素材の面積が大きくても悪目立ちしにくく、トップスは普通のニットやシャツで済むので合わせ方に悩みません。詳しい選び方はコーデュロイパンツの選び方!生地の凹凸と色別で見るメンズ秋冬コーデでも解説しているので、パンツから入りたい人は参考にしてみてください。
シャツは羽織りとしても一枚着としても使える便利なポジションです。Tシャツの上に前を開けて羽織れば、秋らしい素材感が首元と袖から自然に出ます。シャツより厚手に作られたシャツジャケットを選べば、そのままライトアウターとしても機能します。インナーを白のTシャツにしておくと、コーデュロイの色が引き立って軽さも出せます。
ジャケットは一番難しいアイテムです。上半身に素材の存在感が集中するので、色を落ち着かせないと着せられている感じが出ます。ジャケットで挑戦するなら、細い凹凸で暗めの色から入ると失敗しにくいです。
小物という選択肢もあります。コーデュロイのキャップやバッグなら、面積が小さいぶん取り入れるハードルがぐっと下がります。全身は普通のカジュアルのまま、小物だけで秋の素材感を足せるので、いきなり大きな面積で使うのが不安な人には現実的な入り口になります!
色は落ち着いたトーンから選ぶ
コーデュロイの定番色といえば、ベージュ、ブラウン、オリーブ、ネイビーあたりです。どれも秋冬の景色に馴染む色で、コーデュロイの持つ暖かみのある質感とよく合います。
ベージュは軽さが出るので、コーデュロイの重たさを避けたい人に向いています。白やアイボリーのニットと合わせると、季節感がありつつ重くなりません。ブラウンは一番コーデュロイらしい色で、素材の暖かみがそのまま出ます。ただし面積が大きいと重く見えるので、トップスを明るくして調整するとまとまります。
オリーブはアウトドア寄りのアイテムと相性がよく、マウンテンパーカーやワークジャケットと合わせやすい色です。ネイビーは4色の中で一番きれいめに寄せられる色で、細い凹凸と組み合わせればスラックスに近い感覚で使えます。
差し色として明るい色のコーデュロイを選ぶ手もありますが、素材自体の主張が強いぶん難易度は上がります。土台を白黒でまとめて、コーデュロイ1点だけに色を持たせるくらいの引き算が無難です。
色の濃さによって凹凸の見え方が変わる点も知っておくと便利です。明るい色は縦の筋に影ができて陰影がはっきり出る一方、黒やチャコールグレーのような暗い色は筋が目立ちにくく、遠目には無地に近く見えます。素材感を出したいなら明るめ、抑えたいなら暗め、という調整もできます。
合わせる素材で重さが変わる
コーデュロイを着るときに一番見落としがちなのが、合わせる素材との相性です。
避けたいのがデニムとの組み合わせです。どちらも厚手で存在感のある素材なので、上下で合わせると全体が重くなり、着ぶくれした印象になりやすくなります。コーデュロイパンツを履くなら、トップスは軽さのあるコットンやニット素材にすると抜けが作れます。
相性がいいのはニットです。ハイゲージ(編み目の細かいニット)なら、コーデュロイの凹凸と対比が生まれてバランスが取れます。逆にざっくりした太い編み目のニットを合わせると、上下ともに素材感が強くなりすぎるので、色でトーンを揃えて落ち着かせる必要があります。
シャツやカットソーのような、表面が平らでフラットな素材も相性がいいです。コーデュロイの凹凸を引き立てつつ、全体が重くなるのを防いでくれます。
足元も素材で調整できます。コーデュロイパンツにキャンバススニーカーを合わせると軽さが出て、レザーシューズを合わせると全体が締まります。素材の重さを足すか抜くかで印象を動かせるので、その日の気分で選べば十分です。靴下まで気を配って、パンツの色とトーンを揃えておくと足元が自然につながります。

いつから着るか、気温の目安
コーデュロイは見た目に暖かさがある素材なので、着る時期を外すと悪目立ちします。あくまで目安ですが、日中の気温が20度前後まで下がってきたあたりから自然に見えてきます。
25度を超えるような日にコーデュロイを着ると、見た目にも体感的にも暑さが勝ちます。逆に真冬になると、コーデュロイ単体では防寒として足りないので、アウターの中に入れる使い方が中心になります。
一番活躍するのは10月から12月あたりと、春先の3月から4月にかけての時期です。厚手のウールを着るには早いけれど、薄手のコットンだと寒い、という中間の時期にちょうど収まります。素材の厚みによっても体感は変わるので、細い凹凸の薄手なら少し早めから、太い凹凸の厚手なら寒くなってから、というくらいの使い分けで十分です。
数字はあくまで目安なので、天気予報と自分の体感を見ながら決めれば問題ありません。まだ暑いと感じる日に無理して着る必要はまったくないです。おしゃれより快適さを優先していい日は普通にあります。
毛が寝るとテカる。手入れのポイント
コーデュロイの弱点は、凹凸を作っている毛が寝てしまうことです。座ったり擦れたりする部分は毛が倒れて、そこだけ光を反射してテカって見えるようになります。膝やお尻、肘の内側などが出やすい箇所です。
防ぐには、まず洗濯のときに裏返してネットに入れることです。表面同士の摩擦を減らすだけで、毛の寝るスピードがかなり変わります。洗濯機を使うなら弱水流のコースを選んでください。
毛が寝てしまった部分は、スチームを当てて軽くブラッシングすると起き上がることがあります。アイロンを直接当てると凹凸が完全に潰れてしまうので、当て布をするか、浮かせてスチームだけ当てるのが基本です。ブラシは洋服用の柔らかいものを使い、縦の筋に沿って動かすと毛並みが揃います。
そもそも毎回洗わない、というのも有効な手です。コーデュロイは毎回洗濯する必要がある素材ではないので、着用後にブラシをかけて風を通すだけで十分な日も多いです。洗う回数が減れば、そのぶん生地の消耗も抑えられます。
保管するときに気をつけること
シーズンが終わったら、畳んで長期間しまい込むより、ハンガーにかけて保管するほうが凹凸を潰さずに済みます。特にジャケットやシャツは、畳みジワが凹凸の潰れとして残りやすいので注意が必要です。
パンツを畳んでしまう場合は、圧縮袋のように強く押しつぶす収納は避けてください。衣装ケースに入れるなら一番上に置いて、上から他の衣類の重みがかからないようにすると安心です。
しまう前に一度洗っておくのも大事です。皮脂汚れが残ったまま保管すると、次のシーズンに黄ばみや虫食いの原因になります。コットン素材のコーデュロイは湿気を吸いやすいので、除湿剤を一緒に入れておくとカビ対策になります。
ハンガーにかける場合は、肩の形に合った厚みのあるハンガーを選んでください。針金のような細いハンガーだと、肩の部分に跡がついて生地が潰れてしまいます。
コーデュロイで気をつけたいこと
上下ともコーデュロイで揃えるセットアップは、素材の主張が強すぎて着こなしの難易度が跳ね上がります。全身が同じ質感で埋まると、どうしても衣装っぽく見えやすいです。
とはいえ、色を暗めのネイビーやチャコールグレーに絞り、細い凹凸で揃えれば成立する組み合わせでもあります。主張の強い素材を全身で使うなら、色と凹凸の両方を落ち着かせる、という判断基準で考えると分かりやすいです。
もうひとつ、コーデュロイは表面が起毛しているぶんホコリや糸くずを拾いやすい素材です。特に濃色は白い糸くずが目立つので、出かける前に軽くブラシをかける習慣があると安心です。
秋にひとつあると便利な素材
コーデュロイの面白いところは、素材ひとつで季節感が完成することです。デザインを凝らなくても、いつものシャツとスニーカーのままボトムスをコーデュロイに変えるだけで、ちゃんと秋の格好になります。
凹凸の太さと色さえ外さなければ、扱いはそれほど難しくありません。迷ったら中くらいの太さのベージュかネイビー、これが一番後悔しない選択だと思います。そこから慣れてきたら、太いタイプでカジュアルに振ったり、シャツやジャケットに広げていけば十分です。
今シーズンのコーデュロイ選びに迷っているなら、是非参考にしてみてください!

