服が似合わなくなった時はどこから直す?メンズはサイズ・素材・色の順番で

ベッドの上に広げた白のオックスフォードシャツと、肩に渡した巻き尺、黒のパンツ

前はよく着ていたシャツを久しぶりに出してみたら、なんだかしっくりこない。サイズは入るし、汚れてもいない。それなのに、鏡に映った自分がどこかちぐはぐに見える。服が似合わなくなったと感じる瞬間は、ある日突然やってきます。そこで今回は、前は似合っていた服がしっくりこなくなったとき、どこから手をつければいいのかを、直す順番に沿ってまとめてご紹介します!

目次

服が似合わなくなったのは、服ではなく体と顔つきが変わったから

最初に知っておきたいのは、服が悪くなったわけではないということです。同じシャツ、同じパンツでも、着る人の体と顔つきは少しずつ変わっていきます。体重が増えた、減った、肩まわりに肉がついた、姿勢が変わった、髪型を変えた、肌の質感が変わった。どれも少しずつなので、自分では気づきにくい変化です。

服は、買ったときの自分に合わせて選んでいます。その「買ったときの自分」と「今の自分」のあいだに差が出たとき、服がしっくりこなくなります。だから、似合わなくなったのは自分のせいでも、服のせいでもありません。合わせ直すタイミングが来ただけです。

ここで焦って、手持ちの服を全部処分して新しいテイストに乗り換えようとすると、たいてい失敗します。何が合わなくなったのかを分からないまま買い替えても、また同じことが起きるからです。

全部買い替える前に、直す順番を決める

直す順番は、サイズ、素材、色です。この順番には理由があって、見た目に効く大きさの順になっています。サイズが合っていないと、素材や色をどれだけ整えても違和感が残ります。逆に、サイズが合っていれば、素材と色は少し手を入れるだけで済むことが多いです。

順番見るところ確かめ方
1. サイズ肩の縫い目の位置と、着丈鏡の前で正面と横から見る
2. 素材毛羽立ち・ヘタり・テカり明るい窓際で表面を見る
3. 色全身の色の数全身を写真に撮って数える

一度に全部やらなくて大丈夫です。今週はサイズだけ、来週は素材だけ、くらいのペースで十分。1つずつ見ていくと、何が自分にとってのズレだったのかがはっきりしてきます。

見るときは、よく着ていた服から始めるのがおすすめです。出番が多かった服ほど、体の変化とのズレがはっきり出ますし、残せたときの効果も大きいです。クローゼットの奥で眠っている服は、あとまわしで大丈夫です!

木のハンガーに掛けたライトグレーのシャツの肩の縫い目

最初に直すのはサイズ(肩と着丈)

サイズで見るのは、肩と着丈の2か所だけです。身幅やウエストも大事ですが、似合わなくなった原因として一番目に付きやすいのは、この2つです。

肩は、服の肩の縫い目が自分の肩の骨の端にあるかを見ます。縫い目が腕のほうに落ちていれば大きすぎ、首のほうに寄っていれば小さすぎです。体が変わると、ここが一番ずれやすいです。肩が合っていないと、どんなにきれいな服でも借り物のように見えます。

鏡だけで分かりにくいときは、腕を前に伸ばしてみてください。背中が突っ張るなら小さすぎ、肩のあたりの生地が大きく余って腕に垂れ下がるなら大きすぎです。立っているときだけでなく、動いたときの様子も見ておくと、普段着として本当に合っているかが分かります。

着丈は、横から見て確認します。お腹まわりに肉がつくと、前の裾が持ち上がって後ろより短くなります。前が上がっていると、そこに視線が集まって、全体のバランスが崩れます。前後の裾がだいたい水平になっているかを見てください。お腹まわりのトップス選びについては、お腹を隠すトップスの選び方!メンズの体型カバーは丈と素材で決まるで詳しく書いています。

肩も着丈も合っていない服は、手放す候補です。肩が合っていて着丈だけ長い服は、お直しで丈を詰めれば着られます。ここで「直せる服」と「直せない服」が分かれます!

次に素材(くたびれて見える素材を替える)

サイズが合っているのにしっくりこない服は、素材を疑います。服の生地は、着て洗うたびに少しずつくたびれていきます。Tシャツの首元が伸びている、スウェットの表面が毛羽立っている、黒いパンツの色があせてテカっている。一つひとつは小さな変化でも、全身で重なると、着ている人まで疲れて見えます。

確かめるときは、部屋の照明ではなく、明るい窓際で見てください。部屋の暖色の明かりの下では、生地の毛羽立ちやテカりがほとんど分かりません。昼の自然光で見ると、思っていた以上に表面が荒れていることがあります。

替えるなら、肌に近いものから。Tシャツ、シャツ、ニットといった首元や袖口が顔の近くに来る服は、くたびれが顔まわりの印象に直結します。ここを張りのある生地や、目の詰まった生地に替えるだけで、顔まわりがすっきりします。

たとえば、首元がよれた薄手のTシャツは、首元の詰まった厚手のTシャツに。毛羽立ったスウェットは、表面がなめらかなハイゲージのニットに。くたっとしたシャツは、張りのあるオックスフォードのシャツに。形は同じでも、生地を一段しっかりしたものに替えるだけで、同じ組み合わせがぐっと締まって見えます!

最後に色(白黒+差し色ひとつに戻す)

サイズと素材を直したら、最後に色を見ます。似合わなくなったと感じる人のクローゼットは、色が増えすぎていることが多いです。気分で買った柄シャツ、セールで買った明るい色のパンツ、もらいもののニット。1枚ずつは悪くなくても、組み合わせると全身の色が多くなり、まとまりがなくなります。

DOMEBRAでいつも言っているのは、白と黒をベースにして、差し色をひとつだけ入れる組み方です。白のシャツに黒のパンツ、そこにネイビーのニットやブラウンの靴を1点だけ。これだけで、全身がすっきり整います。

差し色は、顔から遠いところに置くのがおすすめです。靴やバッグ、ニットの中に着るシャツの裾など、顔まわりから離れた場所に色を入れると、全体が明るくなりつつ、顔まわりは落ち着いて見えます。手持ちの色物の服は、捨てずに「差し色担当」として1点ずつ使えば十分活躍します!

確かめ方は、全身を写真に撮って、色の数を数えること。白・黒・グレーを除いて、色が2つ以上入っていたら多すぎます。鏡で見るより写真で見たほうが、色の多さは分かりやすいです。自撮りが恥ずかしいなら、スマホを棚に立てかけてタイマーで撮れば大丈夫です(笑)

1点だけ替えるなら、パンツから

全部を直す時間も予算もないときは、パンツを1本だけ替えてください。パンツは全身の中で面積が大きく、シルエットを一番左右します。トップスが手持ちのままでも、パンツが今の体に合っていれば、全体がかなり整って見えます。

選ぶのは、太ももに少しゆとりがあって、裾に向かってゆるやかに細くなる形です。こういう形は「テーパード」と呼ばれます。細すぎるスキニーは体の変化をそのまま拾ってしまいますし、太すぎるワイドは合わせるトップスを選びます。テーパードはその間で、どんなトップスにも合わせやすいです。

色は黒かチャコールグレー。丈は、靴の甲に裾が軽く触れるか、少し上で止まるくらい。裾がくしゃっとたまっていると、それだけで古く見えます。このパンツが1本あるだけで、手持ちのシャツやニットがマジで生き返ります!

試着のときは、座ってみるのも忘れずに。立っているときはちょうどよくても、座ると太ももやお尻が突っ張るパンツは、体に合っていません。椅子に座って、膝を曲げたときに生地が引っ張られないかを確かめておくと、買ってから後悔しません!

クローゼットの扉に吊るした黒のテーパードパンツと、足元の黒のレザースニーカー

手持ちの服を「残す・直す・手放す」に分ける

サイズ・素材・色の3つを見たら、手持ちの服を3つに分けます。全部合っているものは残す。サイズの一部や丈だけずれているものは直す。肩が合っていない、生地がくたびれきっているものは手放す。

アイテム残す直す手放す
シャツ肩が合い、襟がしっかりしている袖丈・着丈だけ長い肩が落ちている、襟がヨレている
Tシャツ首元が詰まっていて生地に張りがあるなし(直すより買い替え)首元が伸びている、生地が透ける
ニット毛玉が少なく、形が崩れていない毛玉が多い(取れば戻る)袖口や裾が伸びきっている
パンツウエストが合い、色あせがない裾が長すぎるウエストが合わない、テカりがある
アウター肩が合い、中にニットが着られる袖丈だけ長い肩が合わない、前が閉まらない

分けてみると、意外と「残す」と「直す」が多いことに気づくはずです。手放すのは、本当に合わなくなったものだけでいい。残った服の中に、今の自分にちゃんと合う服がちゃんとあります。

残した服を、今の自分に合わせて組み直す

「残す」に分けた服は、組み方を変えるだけで今の自分に合わせられます。ポイントは、手持ちの服の中に、サイズと素材を直した1点を混ぜることです。全部が古い服のままだと昔の印象に戻りますが、1点新しいものが入るだけで、全体の見え方が変わります。

たとえば、残したグレーのニットに、新しく替えた黒のテーパードパンツ。足元は手持ちの白のレザースニーカー。これで、ニットは昔のままでも、全体はすっきりした今の格好になります。シャツなら、残した白のシャツに黒のパンツ、差し色にブラウンの革靴。どちらも、どこか1か所だけが新しい組み方です。

アウターも同じで、肩が合っていて残したコートなら、中を薄手のハイゲージのニットに替えるだけで、着ぶくれせずにすっきり着られます。古い服と新しい服の割合は、だいたい新しい服が1点あれば十分。残した服を生かす組み方を先に決めておくと、買い足しも最小限で済みます〜。

買い足すときに気をつけたいこと

手放した分を買い足すときは、昔と同じ店で、同じサイズを選ばないように気をつけます。体が変わっているなら、前と同じサイズ表記が合うとは限りません。必ず試着するか、通販なら手持ちの合う服を測ってサイズ表と比べてから選びます。

もうひとつは、若く見せようとして明るい色や大きなロゴに走らないこと。逆に、落ち着かせようとして全身を地味な色で固めすぎないこと。どちらも、今の自分から目をそらした選び方です。サイズが合っていて、生地がきれいで、色が整っていれば、それだけで十分です。

買い足す順番も、直す順番と同じにすると迷いません。まずは今の体に合うサイズのパンツ、次に顔に近いトップスの素材、最後に差し色の小物。この順で1点ずつ足していけば、無駄な買い物をせずにクローゼットが今の自分に追いついてきます!

どこで買えばいいか迷っているなら、服はどこで買う?メンズがユニクロから一歩先へ進む店の選び方も参考にしてみてください。

似合わなくなったのは、合わせ直すタイミング

服が似合わなくなったと感じるのは、ちょっとショックな出来事です。でも、それは今の自分に合わせ直すタイミングが来たというサインでもあります。サイズ、素材、色の順に見ていけば、何を直せばいいかは自然と見えてきます。

いきなり全部を変えなくていい。まずはパンツを1本、今の体に合うものに替えてみる。それだけで、クローゼットの見え方が変わります〜。

前は似合っていた服がしっくりこなくて迷っているなら、是非参考にしてみてください!

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この記事を書いた人

「何を買えばいいか分からない」。昔、外見でつまずいたときの僕がそうでした。そこから服の力に気づいて、DOMEBRAでは、カジュアルにアウトドアやストリート、ドメブラを混ぜた着こなしを軸に、選び方から合わせ方まで紹介しています。

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