ジーンズは洗わないのが正しい、という話を一度は聞いたことがあると思います。色落ちを育てたいなら洗うな、と言われる一方で、何週間も洗わないのは不潔じゃないか、という声もある。結局どっちなのか、はっきりしないまま、なんとなく月に1回くらい洗濯機に放り込んでいる人も多いはずです。そこで今回は、普段履きのジーンズを洗っていいのか、どのくらいの頻度で、どう洗えば縮まず色も落ちにくいのかを、メーカーの公式の説明をもとにまとめてご紹介します!
結論:普段履きのジーンズは洗っていい
最初に答えを言うと、普段履きのジーンズは洗って大丈夫です。リーバイスの日本公式サイトのよくある質問でも、手入れをしないと傷みが早くなり、雑菌や生地切れ、においの元になるとして、定期的な洗濯をすすめています。
洗うと色が落ちる、縮む、という心配はもっともですが、それは洗い方で抑えられます。色落ちや縮みを恐れて洗わずにいるより、正しく洗って清潔に履くほうが、ジーンズも長持ちします。問題は「洗うかどうか」ではなく「どう洗うか」です!
ちなみに、洗うと決めたときに一番気になるのが縮みです。お店で買うジーンズのほとんどは、すでに工場で一度洗ってあるので、表示どおりに洗えば大きく縮むことはありません。このあたりは「洗う前に」の節で詳しく書きます。
「洗わない」と言われる理由と、普段履きで洗った方がいい理由
ジーンズの青は、インディゴという染料で染められています。EDWINの公式サイトの説明によると、ジーンズのインディゴは色止めの処理をしない染め方なので、こすれや洗濯で色が落ちます。洗えば洗うほど全体の色が薄くなるので、「自分の履きじわに沿った色落ちを育てたいなら、なるべく洗わない」という考え方が生まれました。
ただ、これは色落ちを育てることを楽しみたい人の話です。毎日の通勤や休日に普通に履くジーンズなら、汗や皮脂、外のホコリを吸っています。洗わずにいると、においが出たり、生地が傷んだりする原因になります。色落ちを育てる楽しみより、清潔に気持ちよく履けることを優先していいはずです。
洗わない派と洗う派、どちらが正しいかではなく、何を優先するかの違いです。この記事は、普段履きで清潔に履きたい人向けに書いていきます。
もし両方を楽しみたいなら、ジーンズを2本に分けるのも手です。色落ちを育てる1本はなるべく洗わずに、休日だけ履く。普段使いのもう1本は、汚れたら気にせず洗う。役割を分けてしまえば、どちらの楽しみ方も諦めずに済みます!
洗う頻度の目安
何回履いたら洗うか、という数字は、メーカーによって書き方が違います。リーバイスの米国の公式ヘルプでは、およそ10回履いたら1回洗うことをすすめていて、小さな汚れなら部分的に落とせばよいとしています。日本の公式サイトでは回数は書かれておらず、「定期的に」という表現です。
数字に縛られるより、履いた日の状況で決めるほうが現実的です。目安を表にまとめるとこうなります。
| 履いた日の状況 | 洗うタイミング | 理由 |
|---|---|---|
| 汗をかいた、雨や泥で汚れた | その日のうちに | 汗や汚れを残すとにおいや傷みの元になる |
| 普段の通勤・買い物 | 何回か履いたら | メーカーの目安(米国リーバイスはおよそ10回に1回)を参考に |
| 食べこぼしなど小さな汚れだけ | 汚れた部分だけ落とす | 全体を洗う回数を減らせる |
| 色落ちを育てたいジーンズ | においや汚れが気になったら | 洗う回数が少ないほど、履きじわの色落ちがはっきり出る |
洗わない間は、脱いだらハンガーに掛けて風を通しておくと、においがこもりにくくなります。床やイスに放っておくと湿気がこもるので、これだけでも違います〜。
食べこぼしのような小さな汚れは、ジーンズ全体を洗わずに、その部分だけ落とすのが効率的です。リーバイスの米国の公式ヘルプでも、小さな汚れは部分的に落とせばよいとしています。全体を洗う回数が減るぶん、色落ちもゆっくりになります。
洗う前に:洗濯表示と、未洗いか加工済みかを確かめる
洗う前に、ジーンズの内側についている洗濯表示を見ます。消費者庁の説明によると、洗濯表示の記号は「ここまでならしていい」という上限を示しています。洗濯おけの記号に数字があれば、それが水温の上限です。おけに×がついていれば家で洗えません。メーカーが「裏返しにして洗う」「洗濯ネット使用」といった言葉を書き添えていることもあるので、あわせて確認します。
もうひとつ確かめたいのが、そのジーンズが「未洗い」か「加工済み」かです。お店で売られているジーンズのほとんどは、工場で一度洗う加工(ウォッシュ加工)がされています。EDWINの公式サイトでは、ウォッシュ加工済みの製品は表示どおりに扱えば大きくは縮まないとしつつ、綿製品なのでラベルには「2〜3%縮みます」と書いている、と説明しています。
一方、一度も洗っていない「未洗い(リジッド、生デニムとも呼ばれます)」のジーンズは、最初の洗濯で大きく縮みます。未洗いかどうかは、商品タグや商品ページに書かれていることが多いので、買う前に見ておくと安心です。
縮ませない・色を落とさない洗い方
洗い方の手順は、EDWINとリーバイスの公式の説明でほぼ共通しています。ポイントは、裏返す、水で短く、単独で、の3つです。
| 手順 | やること | 理由 | 確認した公式の説明 |
|---|---|---|---|
| 1. 準備 | ボタンとファスナーを閉めて裏返す | 表面のこすれが減り、色落ちを抑えられる | EDWIN・リーバイス |
| 2. 洗剤 | 中性洗剤を使う。蛍光増白剤や酵素が入っていないか確認 | 色を保ちやすい | EDWIN |
| 3. 水温と時間 | お湯ではなく水で、短時間のコースで洗う | 色落ちを抑えられる | EDWIN・リーバイス(米国) |
| 4. 一緒に洗うもの | ジーンズだけで洗う。新品は特に淡い色の服と分ける | ほかの服への色移りを防ぐ | EDWIN・リーバイス(米国) |
| 5. 洗ったあと | すぐ取り出して干す。浸け置きや濡れたままの放置はしない | 色落ちや、革ラベルからの色移りの原因になる | EDWIN |
特に気をつけたいのが、5番目の「浸け置きしない」です。色落ちを止める方法として、塩や酢に一晩浸ける方法を紹介している記事もありますが、EDWINの公式サイトでは、浸け置きや濡れたまま放置することは避けるようはっきり書かれています。メーカーの説明を優先したほうが安全です!
洗濯ネットは、メーカーのお手入れページには書かれていませんでしたが、消費者庁の洗濯表示の説明に、メーカーが書き添える言葉の例として「洗濯ネット使用」が挙がっています。表示に書かれていたら従い、書かれていなくても、ほかの服とのこすれを減らしたいなら大きめのネットに入れて洗うのが手堅いです。
洗濯機のコースは、短時間で終わるものか、おしゃれ着用のやさしいコースを選びます。EDWINの公式サイトでも、色落ちを抑えるコツとして短時間のコースを使うことを挙げています。いつもの標準コースで長く回すより、ジーンズへの負担が少なくなります!

洗剤とネットはこれを選ぶ
洗剤は、中性で、蛍光増白剤が入っていないものを選びます。EDWINの公式サイトでは、においが気になるときも香料入りの洗剤は避けるよう書かれているので、無香料のものだとさらに安心です。ネットは、ジーンズが余裕を持って入る大きめのサイズを選びます。
下の表は、楽天の商品ページで表示と在庫を確認できたものです。僕が使ったうえでの感想ではなく、ページの表示をもとにした紹介として見てください。
| 種類 | 製品名 | ページの表示 | 価格(2026年10月18日に楽天で確認) |
|---|---|---|---|
| 洗剤 | ハッピートーク デニム専用洗剤 J-Washer レギュラー 500ml | 中性(低泡性)・無香料・蛍光増白剤不使用(ページの表示) | 2,980円 |
| 洗濯ネット | ダイヤ AL角型ガードネット 大 | 45×50cm(ページの表示) | 348円 |
価格は確認した日のもので、セールや店によって変わります。買う前に商品ページで最新の価格を確かめてください。
干し方と、やってはいけない乾かし方
洗い終わったら、裏返したまま干します。EDWINの公式サイトでは、直射日光が当たり続けるとインディゴが日焼けして色が変わるおそれがあるとして、陰干しをすすめています。ウエスト部分をピンチではさんで筒状にして吊るすと、内側にも風が通って早く乾きます。
やってはいけないのは、乾燥機です。EDWINもリーバイスも、乾燥機は縮みの原因になるとして使わないよう書いています。洗濯表示に四角の中に丸の記号に×がついていれば、それは乾燥機が使えないという意味です。早く乾かしたいからといって、ストーブやヒーターの前に置くのも避けたいところです。
少し縮んでしまったときは、EDWINの公式サイトに、干すときに裾をはさんで逆さに吊るすと、生地の重みで縮みがやわらぐと書かれています。丈が気になるジーンズは、裾側を上にして干すのがおすすめです!
乾いたら、裏返しを元に戻して、ハンガーに掛けてしまいます。生乾きのままたたむと、においの元になるので、ポケットの内側や縫い目の厚いところまで乾いているかを確かめてからしまってください。

「買ったら一度洗って」と言われたジーンズの初回の洗い方
未洗いのジーンズを買うと、お店で「一度洗ってから裾上げしてください」と言われることがあります。これは、最初の洗濯で大きく縮むので、先に縮ませてから丈を決めるためです。
リーバイスの日本公式サイトでは、未洗いのジーンズの初回の洗濯について、のりを落とすことが目的なので洗剤は使わず、20度までの真水で、裏返してボタンとジッパーを閉めて洗う、としています。1回目が一番大きく縮むものの、1回で縮みきることはまれ、とも書かれています。裾上げは、何回か洗って縮みが落ち着いてからにするか、EDWINの公式サイトにあるように長めに残しておくと失敗しません。
リーバイスの日本公式サイトでは、初回の洗濯のあとは脱水をしっかりして、ボタンとジッパーを外し、裏返したまま干す流れが紹介されています。未洗いのジーンズは、普段の洗い方とは少し違うので、初回だけはメーカーの説明を一度見ておくと安心です!
濃い色の未洗いジーンズは、最初のうちは色が出やすいので、白いスニーカーや白い靴下への色移りにも気をつけたいです。デニムの色をきれいに保つ着こなしは、ワンウォッシュ濃紺デニムできれいめに決める!色落ちを抑えた上品な選び方でも書いています。
気をつけたいこと
ひとつ目は、正しく洗っても色はある程度落ちるということです。EDWINの公式サイトでも、色落ちを抑える方法を挙げたうえで、それでも色落ちしないわけではないと書かれています。少しずつ色が落ちていくのも、ジーンズの味だと思っておくと気が楽です。
ふたつ目は、デニムのジャケットやシャツも同じ考え方で洗えることです。洗濯表示を見て、裏返して、水で短く、単独で。デニムジャケットの季節の着方はデニムジャケットは秋いつから?メンズの気温目安とインナーの選び方にまとめています。
みっつ目は、ストレッチの効いたジーンズ。伸び縮みする糸が入っているものは、普通のジーンズと水温や干し方の指定が違うことがあります。いつもと同じ洗い方で大丈夫だと思い込まず、一本ごとに洗濯表示を確認してください。
洗うのを怖がらなくていい
普段履きのジーンズは、洗って大丈夫です。裏返して、中性洗剤と水で短く、ジーンズだけで洗う。浸け置きはせず、すぐに取り出して陰で干す。乾燥機は使わない。この流れを守れば、縮みと色落ちはかなり抑えられます。
清潔に履けるジーンズは、それだけで清潔感が違います。洗うのを怖がらずに、気持ちよく履いていきましょう!
ジーンズの洗い方に迷っているなら、是非参考にしてみてください!

