オフィスカジュアルとは?メンズの正解は4点の基本セットと冬の組み方

クローゼットに吊るしたネイビーのジャケットとグレーのスラックス、白シャツ、棚の黒い革靴

「オフィスカジュアルで来てください」と言われたら、どんな服を着ればいいのか。答えを先に書くと、「スーツの一段下で、普段着の一段上」です。ジャケット、シャツかニット、スラックス、革靴かきれいめのスニーカー。この4点をそろえておけば、ほとんどの職場で外しません!

ただし、オフィスカジュアルには、全国共通の決まりはありません。会社や職場によって、許される幅が違います。この記事では、まず「外さない基本セット」を出して、冬に合わせた組み方、スーツのジャケットを流用してもいいのか、職場に合わせる見分け方までを順に書いていきます。

目次

オフィスカジュアルは、会社によって幅がある

オフィスカジュアルと、ビジネスカジュアルは、会社によって同じ意味で使われたり、違う意味で使われたりします。はっきりした定義があるわけではないので、「うちの会社ではどこまでか」を見極める必要があります。目安として、3つのラインに分けてみます。

ラインジャケットトップスパンツ靴
スーツ寄り(きっちり)必須。色は紺かグレー白か薄いブルーのシャツ。ニットは薄手のVネックスラックス黒か濃い茶の革靴
標準(多くの職場)あるほうが安心襟つきのシャツ、薄手のニット、きれいめなポロスラックス、チノ。色は濃いめ革靴、レザーのスニーカー
ゆるめ(服装自由に近い)持っているとすぐ整うニット、カットソー(無地)チノ、濃い色のデニム。ダメージなしレザーのスニーカーまで

服装規定が書面になっていない職場では、このラインのどこに当たるかを、周りの人の姿で読み取ります。分からないうちは、入社前や異動前に、人事や先輩に「普段はどのくらいの服装ですか」と聞いておくのも手です。聞いておくと、初日の不安が軽くなります。

迷ったら、一段上のラインに合わせておくほうが安全です。きれいめに寄せすぎて困ることは、あまりありません。逆に、ラフに寄せすぎると、指摘されることがあります。

外さない基本セットは4点。ジャケット・ニットかシャツ・スラックス・靴

どのラインでも共通して使えるのが、次の4点です。この4点は、買い足すときの優先順位でもあります。

  • ジャケット:ネイビーかグレー。肩幅が合っていて、袖が長すぎないもの
  • トップス:白か薄い青のシャツ、または無地の薄手ニット。襟元が整っているもの
  • パンツ:グレー、ネイビー、ベージュのスラックスかチノ。裾はくるぶしが少し隠れる程度
  • 靴:黒か濃い茶の革靴。きれいなレザーのスニーカーを選ぶ場合は、ソールの汚れを拭く

組み合わせのコツは、色を3色以内におさえることです。ジャケットが紺ならパンツはグレーかベージュ、トップスは白。この3色で、もう形になっています。

個別のアイテムの選び方は、それぞれの記事に任せます。スラックスはスラックスのカジュアルな選び方の記事、紺のシャツは紺シャツのジャケパンの記事、靴はローファーの選び方の記事が参考になります。

サイズの見方は、肩と袖と丈の3か所

4点のうち、一番サイズを見たいのがジャケットです。次の3か所を鏡の前で確認します。

  • 肩:肩の縫い目が、自分の肩の端に乗っている。落ちていたら大きい、食い込んでいたら小さい
  • 袖:腕を下ろしたとき、シャツの袖口が少しのぞく長さ。長すぎると手の甲まで隠れる
  • 着丈:お尻の半分から、全部が隠れるくらい。短すぎると脚が長く見えず、長すぎると重たく見える

パンツは、座ったときにふくらはぎが突っ張らないか、立ったとき裾が靴の甲に軽く触れるくらいかを見ます。靴はサイズよりも、手入れが行き届いているかが印象に出ます。

5日間の着回しは、4点の組み替えでできる

「毎日違う服を着なきゃ」と思う必要はありません。4点を組み替えるだけで、5日間は回せます。

  • 月曜:ネイビーのジャケット+白シャツ+グレーのスラックス
  • 火曜:ネイビーのジャケット+グレーのニット+グレーのスラックス
  • 水曜:ジャケットなし+白シャツ+ベージュのチノ
  • 木曜:グレーのジャケット+紺のニット+ネイビーのスラックス
  • 金曜:ネイビーのジャケット+白シャツ+ベージュのチノ

ジャケットが2着あって、ニット、シャツ、パンツがそれぞれ数枚あれば、組み合わせは自然に増えていきます!買い足すときは、一番使う回数が多いものから、ひとつずつ増やしていけば十分です。

木のテーブルに並べたネイビーのジャケット、白シャツ、グレーのスラックス、黒い革靴

スーツのジャケットを流用しても変じゃない?

スーツのジャケットを、オフィスカジュアルに回してもいいのか。結論は、「パンツを別のものにすれば、大丈夫」です。ただし、気をつける点があります。

  • 同じスーツの上下に見えると、「ただのスーツ」に見える。パンツは別素材や別の色にする
  • 光沢の強い生地や、肩パッドの強いジャケットは、ビジネス感が強く出る。ニットを合わせて和らげる
  • ジャケットの色が黒に近い場合は、礼服のような印象になるので避ける
  • ジャケットの下に着るのは、シャツよりも、薄手のニットやポロにするとカジュアル寄りになる

ジャケットとスラックスを別々に買うときの考え方は、細身スーツ・ジャケパンの記事が参考になります。

冬のオフィスカジュアルは、ニットとコートで組む

冬のオフィスカジュアルは、ニットとコートが主役です。夏のようにシャツ1枚で整える手が使えないので、着るものの順番と素材で、きれいさを出します。

場面トップスジャケット・羽織りパンツと靴
通常の勤務日白シャツ+グレーの薄手ニットネイビーのジャケットグレーのスラックス、黒の革靴
来客・会議がある日白シャツ+紺のVネックニットチャコールのジャケットネイビーのスラックス、濃い茶の革靴
社内中心で気楽な日無地のクルーネックニットカーディガン、またはジャケットなしベージュのチノ、レザーのスニーカー

ニットは、厚手になるほどカジュアルに見えます。仕事の席では、薄手から中厚手くらいに留めるのが無難です。ニットのサイズ感はニットのサイズ感の記事、カーディガンはカーディガンの選び方の記事をどうぞ。

コートは、通勤の途中で着て、職場に着いたら脱ぐ前提で選びます。ウールのコートが1着あれば、スーツにもオフィスカジュアルにも対応します。コートかダウンかで迷うならコートかダウンかの記事を、重ね着のコツは重ね着の基本の記事を見てください!

冬ならではの悩みもあります。暖房の効いた室内では、ニットとジャケットの重ね着で暑くなり、乾燥で静電気も起きやすくなります。静電気が気になるときは、素材の相性表の記事が役に立ちます。ジャケットを脱いでも整う、ニットの無地と細めのゲージを選んでおくと安心です!

玄関に掛けたベージュのウールコートと、足元の濃い茶の革靴、傘立て

買い足す順番は、パンツ→ジャケット→ニット

4点のうち、まだそろっていないものがあるなら、次の順番で足していくのがおすすめです。

  • パンツ:毎日はくので、使用回数が一番多い。グレーのスラックスから
  • ジャケット:ネイビーを1着。これがあるだけで、他の服がぐっと整って見える
  • ニット:無地の薄手を2枚。シャツの上に着ても、一枚でも使える
  • 靴:革靴が1足あれば、オフィスカジュアル全体の格が上がる

一度に全部そろえようとすると、予算も大変ですし、サイズ選びも失敗しやすくなります。順番に、気に入ったものを少しずつ増やしていくほうが、結果的に長く使えます!

職場に合わせる見分け方

「どこまでが許されるのか」は、会社の規定だけでなく、職場の空気でも決まります。次のポイントを見ておくと、外れにくくなります。

  • 同じ部署の先輩や上司の服装を、1週間ほど見て、一番上のラインに合わせる
  • 初日や入社直後、異動したばかりのうちは、一段きれいめに寄せる
  • 来客や会議があるときは、ジャケットを必ず持っていく
  • 服装規定やマニュアルがあれば、細かい書き方(色、素材、靴)まで読む

新しく入る人や異動してきた人に、周りは意外とよく目を向けています。最初の1週間は、少しきれいめに寄せておくと、あとから崩す分には問題になりません。逆に、最初にラフで入ると、あとから戻すのは難しいものです〜。

若い人が遊び着のような服で出社している職場もあります。それを見て自分も合わせたくなりますが、評価を決める人が誰を見ているかを考えて、その人に合わせるのが安全です。

これは避けたい、オフィスカジュアルのNG例

許される幅は職場によって違いますが、多くの場所で避けたほうがいいものがあります。

  • 大きなロゴやプリントのTシャツ、スウェット、パーカー
  • ダメージ加工のデニム、色落ちの強いジーンズ
  • サンダル、つっかけ、くたびれたスニーカー
  • シワや毛玉が目立つ服、襟の汚れ、よれた袖口
  • サイズが大きすぎる服、小さすぎる服

どれも、高いか安いかではなく、「手入れされているか」が見られています。清潔感を一度見直したいときは、清潔感のある服装の7つのチェックが役に立ちます。

量販店やファストファッションで揃えてもいい?

結論は、問題ありません!オフィスカジュアルは、ブランドよりも「サイズ」と「手入れ」で見られます。ファストファッションでそろえた服でも、肩幅と袖丈が合っていて、アイロンがかかっていれば、きれいに見えます。

選ぶときに見るのは、次の3点です。素材の表示(ポリエステル100%より、綿や毛が混ざったほうが、シワが戻りやすい)、色(紺、グレー、ベージュ)、そして試着で肩とウエストが合っているか。この3点を見てから、価格を比べましょう!安い服でも、サイズと手入れで見え方は大きく変わります。逆に、高い服でもサイズが合っていなければ、きれいには見えません〜。服選びで一番お金をかけるべきなのは、サイズを合わせるための試着の時間です。

よくある疑問

ビジネスカジュアルとオフィスカジュアルは同じ?

会社によって違います。同じ意味で使う会社もあれば、ビジネスカジュアルのほうがきっちりした服装を指す会社もあります。どちらの言葉でも、迷ったら、先に書いた「標準」のラインに合わせれば、まず問題ありません。

ネクタイは必要?

オフィスカジュアルでは、基本的に不要です。ただし、来客や取引先への訪問の日は、ネクタイを持っていくと安心です。

営業・内勤・在宅で、服は変えたほうがいい?

お客さまや取引先に会う日は、基本セットのなかでも一番きちんとした組み合わせにします。内勤で社内の人だけの日は、ジャケットを椅子に掛けて、ニットで過ごすくらいでも構いません。オンライン会議が多いなら、画面に映る上半身を整えておくと、印象がぐっと変わります!

春や夏はどうする?

この記事は冬を中心にしていますが、基本の4点は一年中変わりません。季節に合わせて、素材と重ね方を入れ替えるだけです。春先の組み方は、時期がきたら別の記事で書きます。

迷ったら「ジャケット+スラックス」から

オフィスカジュアルの正解は、「スーツの一段下で、普段着の一段上」です。ジャケット、シャツかニット、スラックス、革靴かきれいめなスニーカー。4点をそろえて、色を3色以内におさえれば、ほとんどの職場で通用します。

僕の考えでは、オフィスカジュアルで大事なのは、おしゃれさよりも、「この人はきちんとしている」と思ってもらえることです。職場の空気を見ながら、基本の4点を整えていく。それだけで、毎朝の服選びがずっと楽になります!

オフィスカジュアルに迷っているなら、是非参考にしてみてください!

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この記事を書いた人

「何を買えばいいか分からない」。昔、外見でつまずいたときの僕がそうでした。そこから服の力に気づいて、DOMEBRAでは、カジュアルにアウトドアやストリート、ドメブラを混ぜた着こなしを軸に、選び方から合わせ方まで紹介しています。

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