忘年会の服装は、「会場」と「言われ方」の2つで決まります。ホテルなのか居酒屋なのか、幹事から「スーツで」と言われたのか「私服で」と言われたのか。この2つが分かれば、迷う時間はほとんどなくなります!迷ったときの基本形は、ジャケットに、ネイビーかグレーのスラックス、黒か濃い茶の革靴です。
この記事では、先に「会場×言われ方」の早見表を出して、そのあとで「スーツで」「私服で」「仕事帰りで着替えられない」の3つの場合に分けて、足すもの・外すものを書きます。結婚式や法事の「平服」の考え方は別の記事に任せて、ここでは忘年会に絞ります。
会場と言われ方でわかる、忘年会の服装早見表
まず、全体像です。自分の忘年会に近いマスを探してください。
| 会場 | 「スーツで」と言われた | 「私服で」と言われた | 何も言われない |
|---|---|---|---|
| ホテルの宴会場 | 濃紺かチャコールのスーツ。ネクタイあり。白シャツ | ジャケット+シャツ+スラックス。ニットはVネックか襟つき | スーツか、ジャケットを着る。迷うなら少し上に寄せる |
| レストラン・貸切 | スーツ。ネクタイは色柄で華やかさを足す | ジャケット+ニット+きれいめのパンツ | ジャケット着用が無難 |
| 居酒屋・個室 | スーツ。ネクタイは外してもよい | 清潔感のあるニットやシャツに、濃い色のパンツ | ジャケットなしでもよいが、襟つきを選ぶ |
| 会社内・会議室 | 普段のスーツのまま。ネクタイは任意 | いつもよりきれいめな私服 | 普段の仕事着を少し整える程度 |
どの会場でも共通するのは、「いつもの仕事の日より、少しだけ整える」という方向です。逆に、仕事の日よりカジュアルに崩しすぎると、浮くことがあります。
幹事の案内文から、服装を読み取るコツ
早見表で自分のマスを探すとき、案内メールやチャットの言葉が手がかりになります。よくある書き方は、次のように読み替えられます。
- 「スーツで」:仕事用のスーツで参加する、という意味。ネクタイは会場の雰囲気で決める
- 「スーツで軽く」:スーツは着るが、ネクタイやポケットチーフまできっちりしなくてよい
- 「平服で」:普段の仕事着か、それに近いきれいめな服。忘年会の場合、礼服は避けるのが一般的
- 「私服で」「カジュアルで」:スーツは不要。ただしジャケットやシャツなど、きれいめを意識する
- 案内に服装の記載がない:参加者のなかで一番上の立場の人が着る服に寄せる
どう読めばいいか分からないときは、幹事に「ジャケットは必要ですか」と一言聞いてしまうのが一番早いです。聞かれて困る幹事はいません。むしろ、聞いてもらえたほうが安心するはずです!
「スーツで軽く決めてきて」と言われたとき
いちばん多い悩みが、これです。普段はスーツを着ない人や、スーツはあるけれど何を足せばいいか分からない人。幹事の言う「軽く」は、「ネクタイをきっちり締めなくてもいい」くらいの意味で受け取るのが安全です。
スーツで行くときの基本
- 色:濃紺かチャコール。普段の仕事で着ているスーツで構いません
- シャツ:白か薄いブルー。襟はしっかりしたものに
- ネクタイ:締める場合は、ネイビーやえんじなど落ち着いた色で、少しだけ華やかなものを
- 靴:黒の革靴。ホコリを拭いて、つま先を軽く磨いておく
- ベルトと靴の色を合わせる
ホテルの会場にブラックスーツで行っていい?
いわゆる黒の礼服は、冠婚葬祭のイメージが強く、忘年会のような華やかな席では重たく見えることがあります。ビジネス用の濃紺やチャコールのスーツがあれば、そちらが無難です。黒のスーツしかない場合は、ネクタイを礼服用の黒ではなく、色のあるものに変えるだけで、印象がかなり変わります。
スーツのジャケットだけ、あとで外しても困らないようにする工夫もあります。中に着るシャツやニットを、ジャケットを脱いだ姿でも見せられるものにしておくと、宴会が進んで暑くなっても安心です!

「私服で」と言われたときは、ジャケットが助けてくれる
「私服で」と言われると、逆に難しくなります。何を着ても許されるように見えて、上司や取引先の目もあるからです。私服の忘年会で安心なのは、ジャケットを1枚足すことです。
- ジャケット:ネイビーかグレー。細身すぎず、肩に余裕のあるもの
- 中に着るもの:襟つきのシャツ、またはVネックやクルーネックの薄手のニット
- パンツ:黒、チャコール、ネイビーのスラックスかチノ。ジーンズなら濃い色で、ダメージのないもの
- 靴:革靴か、きれいな黒や白のレザースニーカー
- 避けたいもの:スウェット、ロゴが大きいTシャツ、サンダル、破れのあるデニム
手持ちの服で組む3つの例
- ネイビーのジャケット+白シャツ+グレーのスラックス+黒の革靴。ネクタイなしでも成立する基本形
- グレーのジャケット+ネイビーのVネックニット+チャコールのスラックス+濃い茶の革靴。ニットで柔らかさを足す
- ネイビーのジャケット+白のハイゲージのタートルネック+黒のスラックス。ネクタイなしでも首元が寂しくならない
どれも、色を3色以内におさえているのが共通点です。色が増えるほど、何を着ても落ち着かなくなってしまいます。迷ったら、紺・グレー・白・黒の4色から選べば間違いがありません。
ジャケットを選ぶときは、細身スーツ・ジャケパンの記事が参考になります。ジャケットとスラックスの組み合わせ方はスラックスのカジュアルな選び方の記事にまとめました。
全体の印象を整えるときは、清潔感のある服装の7つのチェックを一度見ておくのもおすすめです。靴、シャツの襟、髪や爪まで、見落としやすい点が並んでいます。忘年会は一年の締めくくりの席なので、ここで好印象を残せると、年明けの仕事も気持ちよく始められます!着ていく服を前日までに決めておけば、当日の朝に慌てることもありません。
仕事帰りで着替えられないときは、足すものと外すもの
仕事のあとにそのまま忘年会、という場合も多くあります。着替えの時間がないときは、仕事着のまま行きます。そのうえで、少しだけ足したり外したりして、「宴会向き」に寄せます。
| 仕事着のタイプ | 足すもの | 外すもの | ポイント |
|---|---|---|---|
| スーツ・ネクタイ | ポケットチーフ、色のあるネクタイ | 社員証やネームプレート、仕事用のカバンの大きなタグ | ネクタイ1本の色で気分が変わる |
| ジャケット+シャツ | ニットやカーディガンを重ねる | ネクタイ(外してもよい) | 襟を整えるだけでも十分 |
| 制服・作業服 | 羽織れるジャケットを持っていく | 汚れのついた上着 | 会社の決まりを先に確認 |
| 服装自由のオフィス着 | 襟つきのシャツ、きれいめの靴 | スウェットやキャップ | 普段よりひとつ上に整える |
足すものは、カバンに入るくらいの軽いものにしておくと楽です。折りたためるネクタイ、薄手のカーディガン、靴用のウェットティッシュ。この3つがあるだけで、仕事帰りの忘年会はかなり印象が変わります!

普段関わらない上司がいる席で、ラフすぎないための3つの基準
忘年会には、普段あまり話さない上司や、他部署の人も来ます。そこで「ラフすぎた」と思われたくないときの基準は、次の3つです。
- 清潔感:シワ、毛玉、ほつれ、シャツの襟の汚れを出発前に見る
- サイズ:肩幅、袖丈、パンツの丈が合っているか。大きすぎる服は一気にだらしなく見える
- 靴:靴は一番最初に見られる場所。ホコリを拭いて、かかとのすり減りを確認
もうひとつ付け加えるなら、髪、爪、においにも気をつけてください。服がきれいでも、宴会の席では距離が近くなります。出かける前に鏡を見て、髪と襟元、靴を順に見ておくだけで、印象がずいぶん変わります!
この3つが整っていれば、ジャケットの色や形に多少の違いがあっても、悪い印象にはなりません。逆に、どんなに高い服でも、シワだらけでは台無しです。
冬の忘年会ならではの、見落としやすい点
忘年会は冬に行われるので、季節ならではの注意があります。
- コートとマフラーは入口で預けることが多い。中に着る服だけで見られる前提にする
- 宴会場は暖房が効いて暑い。厚手のニットは避けて、薄手のニットかシャツにする
- 座敷や個室では靴を脱ぐ。靴下に穴や毛玉がないか、色は黒かネイビー、グレーで揃える
- 二次会へ移動するときは、外が寒い。ジャケットの上に着られるコートを用意する
座敷で靴を脱ぐ場面は、見落としやすいのに、実は一番目につくところです。出かける前に靴下を見ておくだけで、印象が違います!
コートの選び方はコートかダウンかを決める3つの基準に、デートなど別の場面での考え方は冬のデートの服装の記事にあります。
宴会のあいだに起きやすい、服のトラブル
服を選ぶときは、着ている最中のことも考えておくと安心です。忘年会でよくあるのは、食べ物や飲み物の汚れと、ジャケットのシワです。
- 白いシャツは、鍋やタレ、お酒のはねが目立つ。ネクタイを胸元に挟むか、後ろへ回しておくと汚れにくい
- ジャケットは、椅子の背に掛けると背中のシワが付きやすい。ハンガーを借りられるなら預ける
- 長時間座ると、スラックスの膝裏やシャツの腰まわりにシワが寄る。薄手でシワになりにくい素材だと楽
- 財布やスマホを上着のポケットに入れすぎると、ジャケットの形が崩れる。カバンにまとめる
汚れが付いてしまったときは、その場でこすらず、乾いた紙やハンカチで水分を吸い取る程度にとどめます。あとは帰宅後、洗濯表示を見て対応します。慌ててこすると、シミが広がることがあるので注意してください〜。
よくある疑問
ジーンズでも大丈夫?
私服の忘年会なら、濃い色でダメージのないジーンズなら許されることが多いです。ただし、ホテルの会場や、上司が多く参加する席では、スラックスやチノのほうが安心です。
ネクタイは必要?
「スーツで」と言われたなら、持っていくのがおすすめです。着けなくていい雰囲気ならカバンの中に、会場の様子を見て決めるという方法もあります。
結婚式や法事の「平服」と何が違う?
忘年会は、お祝いや弔いの席ではなく、社内や取引先との交流の場です。礼服のような決まりはありません。「平服」の考え方は平服とは?男性の結婚式・二次会・法事の服装の記事に詳しく書きました。
ネクタイは、いつ外していい?
乾杯のあと、場が落ち着いてからが目安です。最初から外している人が多い場の雰囲気なら、合わせて構いません。ただ、上司が席に来る場面もあるので、外したネクタイはポケットかカバンにしまい、きれいな状態で持ち帰ります。
二次会にそのまま行く場合は?
二次会はジャケットを脱いだり、ネクタイを外したりして、ゆるめて構いません。ただし、一次会の服のままで行けるように、最初から過ごしやすい組み合わせを選んでおくのが安心です。
忘年会の服装は、少しだけ整えるのがちょうどいい
忘年会の服装は、「会場」と「言われ方」で決まり、基準は「普段の仕事の日より少しだけ整える」です。ホテルならスーツ、居酒屋なら襟つきのシャツやニット、私服ならジャケットを1枚足す。仕事帰りなら、軽いものを足して、不要なものを外す。この4つの方向を押さえておけば、迷うことは減ります!
僕の考えでは、忘年会の服装で一番大事なのは、気合いを入れすぎないことと、手を抜きすぎないことのバランスです。どちらかに寄りすぎると、本人も落ち着かなくなってしまいます。早見表で自分の場合に近いマスを見つけて、あとは靴とシャツの襟を整えるだけで十分です!当日に慌てないよう、前の日の夜にシャツのシワ、靴のホコリ、靴下の穴を見ておくと、気持ちにも余裕が生まれます。
忘年会の服装に迷っているなら、是非参考にしてみてください!

