羽織るというより、まとうだけで涼しさが伝わってくるのがリネンシャツです。麻特有のシャリっとした生地感と、洗いざらしのようなナチュラルなシワが、コットンのシャツにはない抜け感を作ってくれます。ただ、シワが気になって着るのをためらったり、真夏の汗や天気との付き合い方に迷ったりする人も多いはず。ですので今回は、麻シャツの選び方や着こなし、インナー使い、天気との向き合い方までまとめてご紹介します!
なぜ麻・リネンシャツなのか
理由はシンプルで、暑い時期に一番涼しく着られるシャツだからです。
麻の繊維は中が空洞に近い構造になっていて通気性が高く、汗をかいても肌にべたっと貼りつきにくいという特性があります。コットンのシャツだと汗で重たく感じる日でも、リネンなら風が抜ける感覚が心地いい!デニムに白Tシャツだけだと物足りない日でも、麻シャツを一枚羽織るだけで季節感がぐっと出るので、コーデを考える時間が短くなるのも嬉しいところです。
見た目の軽やかさも魅力のひとつです。光を吸わないマットな質感と自然なシワが合わさって、きっちりしすぎない大人っぽい抜け感が生まれます。ジャケパンでまとめても堅苦しくならず、一枚でサラッと着ても様になる。カジュアルにもきれいめにも振れる懐の深さが、麻シャツが毎年支持され続けている理由だと思います。
選び方のコツ
麻シャツを選ぶときは、形・色・素材の3つを見ておくと失敗が減ります。
形は襟付きのレギュラーカラー、首元がすっきりするノーカラー、羽織りとしても使えるオープンカラーが定番です。レギュラーカラーはジャケパンにも寄せやすく、1枚で何にでも合わせたい人向け。ノーカラータイプは今っぽく見えるので、カットソーとのレイヤードが得意です。オープンカラーは第一ボタンを開けて着るだけでリゾート感が出るので、一枚着で着たい人におすすめです!
色は白やベージュなど明るい色が定番ですが、ネイビーやカーキ、黒などの濃色も合わせやすく、白パンツやデニムとのメリハリが作りやすいです。花柄やカモフラなどの柄物を選ぶと、それだけでコーデのワンポイントになります。迷ったら白か生成り系から入るのが無難で、下に着るインナーやパンツを選ばない万能さがあります。
素材は麻100%と綿麻混の2択で考えるとわかりやすいです。
| 素材 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 麻100% | シワが強く出る。通気性が一番良い | シワ感を楽しみたい人 |
| 綿麻混 | シワが目立ちにくく扱いやすい | 初めての1枚、手入れをラクにしたい人 |
| リネン×レーヨン混紡 | ドレープが出て柔らかい印象 | きれいめに寄せたい人 |
麻100%は着るたびにシワの表情が変わって面白いですが、シワが気になる人は綿麻混から選ぶと扱いやすいです。試着できるなら、肩まわりと身幅にワンサイズ分くらいの余裕があるかも確認しておくと安心です。
シワ感との付き合い方
麻シャツといえばシワ、というくらい切っても切れない関係にある素材です。
もちろん、パリッとした状態を保ちたいなら化学繊維の方が向いています。でも麻の魅力は、着ているうちに自然につくシワそのものにあります。シャリっとした生地に浅いシワが入ることで、洗いざらしのようなこなれた表情になる。新品のパリッとした状態よりも、少し着込んでクタッとしてきたくらいの方が、むしろサマになるのが麻シャツの面白いところです。
気になるなら、脱いだあとにハンガーへかけて陰干しするだけでも、深いシワはある程度伸びます。それでも取れない浅いシワは、無理に消そうとせず生地の表情として楽しんでしまう方が気がラクです。最初は気になっても、着ていくうちに「これが麻らしさだ」と思えてくるはずです!
でも、どうしてもパリッとした状態で着たい日もあるはず〜。そういうときは綿麻混の生地を選んでおくと、シワが目立ちにくく安心です。あえてクシャッと感を強調したいなら、着る前に軽く手でもみ込んでからハンガーにかけると、自然なシワの入り方になじみます。
インナー使いと一枚着
麻シャツは羽織りとしてだけでなく、1枚で着てこそ真価を発揮するアイテムです。
一枚着で着るなら、ボタンを上まで留めずに軽く開けて、袖を二の腕あたりまでロールアップするのが定番。抜け感が出て、これからの季節らしいラフさが手に入ります!生地が薄手のものだと光の当たり方でインナーが透けて見えることがあり、これが地味に気になるところです。気になる人は色の濃いタンクトップやカットソーを下に仕込んでおくと安心です。
羽織りとして使うなら、白や黒のカットソー、タンクトップとの組み合わせが鉄板です。Vネックだと少し大人っぽく、クルーネックだとカジュアルに寄ります。前を開けてラフに羽織るだけで、下のインナーがワンポイントになるので、シンプルなTシャツ1枚でも様になります。個人的には、袖を思い切り肘上までまくって着るのが好きで、腕時計やブレスレットが見えるくらいの抜け感が涼しげでちょうどいいです!
着こなし・合わせ方
麻シャツは生地の軽さを活かして、ボトムはシンプルに決めるのが基本です。
デニムで合わせる
一番失敗しないのがデニムとの組み合わせです。白や生成りの麻シャツなら濃紺のデニムでメリハリを出す、濃色の麻シャツならライトウォッシュのデニムで軽さを足す、という色の濃淡調整で決まりやすくなります!裾を軽くロールアップすると、抜け感がさらに出て爽やかです。
チノパン・スラックスで合わせる
きれいめに寄せたい日はチノパンかスラックスが活躍します。ベージュやオリーブのチノパンに白の麻シャツを合わせれば、アメカジっぽさと上品さが同居した着こなしに。センタープレスの入ったスラックスに麻シャツを合わせれば、ジャケパンスタイルとしてそのまま出かけられます!足元はレザーのローファーやスリッポンにすると、全体の上質感が上がります。
白パンツ・柄物パンツで合わせる
リゾート感を出したいなら白パンツが好相性です。ネイビーやベージュの麻シャツに白パンツを合わせると、爽やかで清潔感のあるコーデがラクに完成します。花柄やカモフラ、ペイズリーといった柄物パンツと合わせる場合は、麻シャツ側をシンプルな無地にして、柄同士が喧嘩しないようにするのがコツです。足元はサンダルや白スニーカーで抜け感を出すと、これからの季節にぴったりです!
天気と体感で無理をしない
麻シャツは水に濡れるとシワになりやすく、乾きも遅い素材です。ここは素直に認めて、雨の予報が出ている日は避けるのが一番ラクな判断です。
濡れたまま放置すると、生地がヨレて型崩れの原因になりますし、乾くまでにも時間がかかるので着るタイミングを逃しがちです〜。雨っぽいなと思ったら、無理して麻シャツを着ずに、化繊素材の速乾シャツなどに替える方が結果的に長く付き合えます。おしゃれより快適さが優先されていい場面もあるので、天気が怪しい日まで無理する必要はありません。
湿気が多い日にも注意が必要です。麻は吸湿性が高い分、蒸れた空気の中で着ていると生地がへたってシワが余計に目立つことがあります。梅雨時期は洗濯後の生乾きにも気をつけたいところで、部屋干しのまま長時間放置すると独特のにおいがつくこともあります。生乾き臭は地味に厄介です〜。洗ったらできるだけ早く乾かし切るのがコツです。
逆に、カラッと晴れた日は麻の通気性が一番活きる場面です。汗をかいてもベタつきにくく、風が抜ける感覚が心地いい!天気予報を見てから羽織るかどうかを決めるくらいの慎重さで、ちょうどいい付き合い方ができます。
お手入れと保管
麻シャツは家庭で洗えるものが多く、扱いは見た目ほど難しくありません。
- 洗濯表示を確認し、洗濯機を使う場合はネットに入れる
- 脱水は短めにして、シワが深く入る前に形を整えて干す
- 乾かすときは直射日光を避け、風通しのいい日陰でハンガー干しにする
- アイロンをかけるときは低温であて布をして、生地を傷めないようにする
- シーズンオフは畳みジワがつかないよう、ハンガーにかけて保管する
洗いざらしの表情を活かしたい人は、アイロンをかけすぎないのもひとつの手です。軽くスチームを当てて深いシワだけ伸ばし、浅いシワはあえて残しておくと、麻らしい抜け感がキープできます。手をかけた分だけ質感で応えてくれる素材なので、面倒というよりむしろ育てる楽しみがあります!
気をつけたいこと
まず、シワを気にしすぎると着る機会そのものが減ってしまいます。真っさらな状態を保とうとするあまり出番が減るのはもったいない〜。気になるなら綿麻混を選び、それでも気になる日は羽織る前に軽くスチームを当てる、くらいの気楽さで付き合うのがおすすめです。でも逆に、あえてシワを残したまま着崩すと、こなれ感のあるコーディネートになって面白いです!
次に、薄手の麻シャツは光の当たり方によってはインナーが透けて見えることがあります。気になるなら、色の濃いインナーや、生地がしっかりしたタンクトップを選ぶと安心です。ただ、あえて透け感を活かして涼しげな雰囲気を出すのも、これからの時期らしい着こなしとしてアリだと思います。
最後に、麻は伸びにくく型崩れしやすい面もあります。無理に引っ張ったり、乱暴に脱ぎ着したりすると、肩まわりの縫い目に負担がかかることがあるので、着るときは丁寧に袖を通す習慣をつけておくと長持ちします。
僕はこう思う
麻シャツを推す一番の理由は、暑い時期でも「ちゃんと選んだ感」をラクに出せるところです。デニムに一枚サラッと羽織るだけで、普段着が急に様になります!シワも含めて表情として楽しめるようになると、他のシャツにはない愛着が湧いてくるはずです。
雨や湿気に弱いという弱点はありますが、それさえ理解して天気を見ながら着るタイミングを選べば、夏の間ずっと付き合える一枚になってくれます。爽やかな麻シャツに迷っているなら、是非参考にしてみてください!

